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43 それは忘れてもいいけれど、

今年度、美術の授業をするにあたり北翔大学の山崎正明先生にご指導いただいている。「ワークシートがあるとそれを埋めていく生徒に安心してしまうんだよね。」とか「先生の合格をもらって「よっしゃー」という態度はちょっとちがうよね。」など山崎先生の語りが僕の心の中に深くしみこんでいる。そのなかでも、ある一言が頭から離れないでいる。
それは、
「○○は忘れてもいいけれど、××ということは覚えていてほしいよね」だ。

数学授業では、いつも「○○を覚えてもらうには、こうやって印象づけて、そして何度も暗唱してもらったり、ペアで確認したり、問題を繰り返して…」とばかり考えてしまう。「忘れてもいいけれど…」という感覚は、本当は数学授業だって大事にしたい感情だ。以前の僕はそれを大切にできていた時代もあったのに、そういう自分はどこに行ってしまったのだろうか?
美術授業をしながら、山崎先生等と話をしながら忘れていた感覚を取り戻したり、教育って何なんだろうということを考える時間をもらっている。