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39 気づけない感情、気づかれない感情

千葉孝司さんの論考「マスクの下の表情にフォーカスする」(月刊学校教育相談2022年5月号)を入手した。

「気づけない感情、気づかれない感情」という小見出しに、言葉を失ってしまった。そして、「表情が見えないことは感情を見えにくくし、子ども自身が感情に気づけず、ストレスや疲労を蓄積していくことにもつながっていきます。」という言葉にハッとしたのでした。4月の忙しさもあり、そういう子たちの存在を考えていなかった自分に気づかされました。

今日は中2数学授業がありました。PCトラブルで用意したPPTが使えず、話したいことが話せなかったので、今朝読んだ千葉先生の話をすることにしました。
①まず、クイズ「マスクの下はどうでしょう?」をする。ゲームを通して、表情が読み取れずに困っていることを周りが発見できない状況下にあることを共有しました。また、マスクの壁があって「教えて」「助けて」と言いにくい雰囲気がある。
②おじいちゃんにスマホの使い方を教えることを例にして、素人と達人には乖離があり、どれだけわかりやすく教えても、どれだけわかろうとしても伝わらないことがあることを確認。そのあいだに入る人が必要であり、その人が誰なのかを見つける行動自体が学ぶということなのだよ、と伝える。担任とTTで入っているバディのよさに触れながら。

話をしたあと、教科書の例題について簡単にレクチャーし、15分間の練習時間。もっとも早い子はプリント6枚、遅い子は1枚半。

自力で解こうとする子が多いから「次はみんなで乗り越えよう」ということ、「たすけて」と言えることの価値についての話をしようかしら。