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173 もっとユーモアセンスが欲しい

石川晋さんは時折「ギャグ」という言葉を使う。今回の風越学園で井上太智さんの授業のときも言っていた。
(たとえば、去年の10月のFacebookに、石川晋さんはこんな書き込みをしていた)
ぼくは厳しい教室授業出し物などを見ると、誤解されそうだが、これは日本の学校っていうものがギャグみたいな場所になっているから起こっていることなんだと考えるようにしている。そうするとそこにいるみなさんと一緒に立ち尽くしてヘラヘラと笑ってしまうような感じになる。事実ニコニコできる。
そしてこのギャグをちゃんとギャグにする、つまり中途半端なギャグじゃなくて本当のギャグにしたらいいんじゃないかと思えてくる。本当のギャグにするには指導者学習者参観者全ての徹底した状況の俯瞰が必要になる。
実はそれが実現したら、日本の学校は息を吹き返すのではとさえ思う。
(引用終了)

井上先生の理科室でも、とある事件が起きて、それをちゃんと質の高いギャグにしていた。
ある実験をしていたら床を焦がしてしまった班があったらしい。そしたら、その床を透明なテープで覆って、実験した人たち(焦がしてしまった班のメンバー)の名前をペンで書いてそこに歴史を刻んでいた。ハリウッドスターの手形・足型のように。笑
このエピソードについて、ちゃんとギャグにしているところが太智らしいよね、と言っていた。


今日から3日間、うちの学校はコロナやインフルで教員が−7名で運営していく。そんなこともあって、忘年会が中止になった。中止にはなったが、親和会から忘年会で使用する予定だった会費5000円を金曜日に支給します!と言われた。

で、ここで「この出来事を、もっとハートフルなギャグにできないかな?」と考えて「ポチ袋に入れてお年玉っぽく渡した方がみんな喜びそうじゃないですか?」とフル回転して雑談する余裕なんてない職員室で、そんな話をしてみた。忙しいからこそ、少しだけ息が吸えるように、この非常時を乗りこなせるように。
僕にもっとユーモアセンスがほしい。