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ゾウの村 ランブル日記

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ゾウの村の住人、Tomokoの記事。研究のこと、ゾウの村での調査、日々の暮らしのことなどについて書いた記事のマガジン。
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#ゾウ

ゾウやゾウ使いのことについて話す機会(2024年9月〜10月 イベント関連情報)

こんにちは、Tomokoです。 七月から八月にかけて、タイ・スリン県「ゾウの村」の一つであるターティット村のバーン・チャーン・ハイは、何名かの日本人旅行者の方々の宿泊を受け入れました。 お越しいただいた皆様、ありがとうございました! (宿泊や送迎を希望される方は、以下の記事に載せているFacebookページから直接バーン・チャーン・ハイにお問い合わせください。) コロナ禍で失業したタローも、バーン・チャーン・ハイの「ゾウとの散歩体験」で活躍しています。 このnoteを通

失業ゾウ紹介プロジェクト完結についてのご報告

こんにちは、ゾウの村の住人です。 2023年の年末からゾウの村ではインフルエンザと新型コロナウイルスが大流行しました。 毎日異なるゾウとゾウ使いの家で早朝から夜まで過ごしていたtomokoはコロナに感染したようで、熱や息苦しさが二月上旬まで続きました。いまも後遺症があります。みなさんもどうかお気をつけください。 失業ゾウ紹介プロジェクト完結についての報告 さて、このnoteでは、失業ゾウ支援活動の一環として、失業ゾウと、失業はしていないけれども収入のないゾウ、そしてこの間

NHKにて失業ゾウの特集が放送されました | ゾウの村ランブル日記 by tomoko

こんにちは、11月が寝る間もなく一瞬で過ぎ去ったように感じているtomokoです。 先日、この一年の失業ゾウ実態調査・支援チームの活動を振り返る記事を投稿しました。 これまでに様々な媒体で失業ゾウと私たちの支援活動を紹介していただきました。みなさま、本当に丁寧に事実確認をした上で、失業ゾウたちの支援につながることを願って記事や動画、番組を作成してくださりました。いまも感謝の気持ちでいっぱいです。 東京新聞の記事の内容は、オンライン記事で読むことが出来るようになっています

失業ゾウ支援チームのこの一年 | ゾウの村ランブル日記 by tomoko

2020年以降、コロナ禍で失業した多数のゾウとゾウ使いがスリン県とブリラム県に戻ってきたことを受けて、失業ゾウ実態調査・支援チームとして約一年半活動をしてきました。また、このnoteで日本の方々へ向けて、失業ゾウのソーシャルメディアのチャンネルやページの紹介を始めてから、約一年が経ちました。 あと少しで、私たちが聞き取り式のアンケート調査を行った際に約束した失業ゾウ(当時)のチャンネルやページの紹介も完了します。 失業ゾウのゾウ使い数名からは、「日本人がライブ配信を見にき

2023年スリン象祭り | ゾウの村 ランブル日記 by Tomoko

サワディカー、tomokoです! この記事では、今年(2023年)のスリン象祭りの情報を書いていきたいと思います。※2023年11月17日更新 私は今年も象祭りの運営に関わるプロジェクトでの調査を続けているので、裏方でスタッフやゾウ、ゾウ使いたちと過ごす予定です。 昨年も象祭りの記事をアップしているので、ぜひそちらもご覧ください。 ぜひ象祭りのこと、スリン県のゾウたちのことを知っていただけたら嬉しいです! 1. スリン象祭りとは スリン象祭りは、タイ東北部スリン県で毎

失業ゾウのタローのための支援記事

2023年9月21日に、東京新聞に失業ゾウの記事を掲載頂きました。 タイのスリン県及びブリラム県には、コロナ禍で失業して以降、失業状態が続きながらも、なんとか日々の暮らしをつないでいる失業ゾウとゾウ使いがいまもいます。 いまも「失業ゾウ」として区分されているゾウとゾウ使いには、大きくわけると二つのグループがあります。 一つ目は、YouTubeなどのソーシャルメディアを通じて十分な収入を得ることが出来ている「起業家タイプ」。彼らは、コンテンツの作成・配信やライブ配信を行うこ

¥1,200

東京新聞にて失業ゾウの記事が掲載 | ゾウの村ランブル日記 by Tomoko

こんにちは、tomokoです。今日は、先日の大物ゲスト来訪に引き続き比較的ビッグなニュースです。 なんと、本日9月21日(木)発行の東京新聞でタイ東北部スリン県の失業ゾウに関する記事を掲載頂きました! 日本タイ学会での発表をきっかけに、東京新聞さまより取材頂き、丁寧に確認などを行って頂いた上で、本日の掲載に至りました。 お話を頂いたK様、何度もやりとりをさせて頂いたA様に心より感謝しております。 記事そもものを掲載することは出来ないので、ぜひ東京新聞の販売区内にお住まい

いま、ゾウたちのために私たちが出来ること | スリン・ブリラムの失業ゾウ

サワディカー、ゾウの村の住人です! 先日、高校生向けにゾウの村での私の研究と実践についてお話しをさせて頂く機会がありました。その中で、私の調査地であるタイ東北部スリン県・ブリラム県に暮らす、まさにいま困難な状況にある失業ゾウやそのゾウ使いたちのために何が出来るのかを高校生と一緒に考えました。 今日はその内容の一部をみなさんと共有したいと思います。 失業ゾウとはどのようなゾウなのかは、以下の記事で紹介しています。 なぜ失業ゾウを支援しなければならないのか? アジアゾウは、

大物ゲスト来訪 | ゾウの村 ランブル日記 by Tomoko

八月も後半に差し掛かりましたが、みなさんは充実した夏を過ごされましたでしょうか? 私たちゾウの村の住人、オヤジは野暮用に追われ、tomokoはタイ語文献調査に追われ、忙しい日々を過ごしています。 日本人観光客が多くなったことに夏を感じる今日この頃です。 さて、そんなゾウの村を、先日ある大物ゲストが訪問してくださいました! 吉本のタイ住みます芸人として知られる、あっぱれコイズミさんです!! 昨年、某フリーペーパーの取材でご一緒させて頂き、今回は失業ゾウやこの地域のゾウたち

活動紹介カードを作ってみた | ゾウの村ランブル日記 by tomoko

こんにちは、tomokoです。 一時帰国にあわせて、このnoteや現地の失業ゾウ実態調査・支援チームの活動を紹介するカードを作ってみました。 私が参加する学会やイベントなどで絶賛(?)配布中です。 こんなことをしていると、よく「支援金」はいくら集まったのか、支援金で「何を」したいのかということを(特に日本の方々から)きかれます。ですが、私たち失業ゾウ実態調査・支援チームは「支援金」を集めることや、その「支援金」を使って何かをすることのみを目指してこのnoteの運営や、カー

ゾウの墓に木を植える

年末年始は調査先の倒れたゾウのことが気になって、休みなしで彼女の元へと向かった。 ホストマザーからは年末年始を家族と過ごせないくらい調査先の仕事が忙しいのかとぼやかれた。いつもならホストマザーの気持ちに配慮して「やっぱり行くのやめようかな」と言ってしまうところだが、今回はどうしてもそれが出来なかった。 もう何ヶ月もの間、治療中におやつをあげていた私に対する彼女の態度は、けっこう傲慢だ。 近づくと鼻を伸ばしてきて、私だと確認すると「さぁ、くれよ」と言わんばかりの顔で私を見てく

タイ東北部ゾウ使いの家でのホームステイ<バーン・チャーン・ハイ> | ゾウの村 ランブル日記 by Tomoko

サワディカー、ゾウの村の住人です! 先日開催されたスリン象祭りは、国外からの観光客も多く、コロナ前のように大盛況でした。 さて、象祭りはスリン市街地で開催されましたが、以前ご紹介したように、スリンのゾウたちは本来「ゾウの村」と呼ばれる地域で暮らしています。 コロナ前、この地域ではタイ国政府観光庁などによって、地域ビジネスとして「ホームステイ」が推進されてきました。 パンデミックの影響で、活動を継続することが出来ない状況が長く続きましたが、今年の夏頃から徐々にゲストの受け入れ

スリン象祭り | ゾウの村 ランブル日記 by Tomoko

サワディカー! 今年もこの季節がやってきました!そう!スリン象祭り(Surin Elephant Round-up)の季節です! スリン象祭りは、日本人の間ではタイ三大祭りの一つとして知られています。 1960年に第一回スリン象祭りが開催され、その後、主催者は何度か変わっていますが、現在まで毎年多くのスリン県内に暮らすゾウたちが参加しています。 例年11月の第三週目の土日にメインのエレファント・ショーが行わています。 エレファント・ショーの前日には、市街地にゾウを迎えるた

タイ東北部スリン県・ブリラム県の失業ゾウのこと

タイには多くのゾウがいる。 人々とゾウのかかわりがどのようなもので、いかなる歴史を紡ぎ出してきたのかは、地域やエスニック集団ごとに大きく異なる。 例えば、林業に従事する南タイのゾウ、エレファント・キャンプで働く北タイのゾウ、観光地や故郷であるゾウの村で働く東北タイのゾウ、そして縮小する森林地帯で暮らす野生ゾウたち。それぞれがゾウ使いや近隣に暮らす住民などと多様な関係を築いている。 私が調査を行っているのは、東北部スリン県およびブリラム県の県境にある「ゾウの村」と呼ばれる地域