見出し画像

奄美とアイヌのテレビ番組

以前録画しておいたNHK番組「奄美・アイヌ 北と南の唄が出会うとき」を観る。
お互いに国から虐げられた過去があり、そのために生まれた文化は本土に残るどの文化よりも根を張って生きている。
「文字」ではなく「歌」で残す彼らの悲鳴や歓喜は現代の感情を麻痺させた僕らには届きにくいが、
きっと体の奥底では電気を走らせて新たな細胞を産み蘇らせている。

アイヌでは飼っていた熊を屠殺する儀式があるとのこと。
可愛がっていたクマが丸太で首を絞めて殺されるのを、飼い主は涙を流しながら見ていたと。そんな情景を多感な子供たちも見つめていた。生きることと死ぬことが同じ時系列に存在する事をほんのひと時で学ぶ。
昔は死が近かった、儀式という名のエンターテイメントがあった。そこから命を学び、歌われ踊られ書き残された。

現代は映画や本がすぐそばにあり、誰もが自分の儀式を選んで学んでいる。
そこを検閲してはいけない、儀式を持たない人間は心を持てない。

「はじめに歌があった」という話を、今まで沢山聴いていた。
少しずつ書いていきたい。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?