吉田良
来歴
1952年に川崎市で生まれ、1972年に東京写真専門学校(現在の東京ビジュアルアーツ)を卒業。
卒業後、1973年から独学で人形制作を始め、1979年には第一回個展を開催。この個展以降、彼は数多くの個展やグループ展を行い、特に球体関節人形の分野で草分け的な存在として知られるようになりました。
1983年には自由が丘に「ドールスペース・ピグマリオン」を設立し、人形教室を主宰しました。この教室は、彼自身のアトリエとして始まりましたが、次第に多くの人形作家を育成する場へと発展しました。
影響を与えた作家
彼の作品制作に影響を与えたのは、ハンス・ベルメールや四谷シモンといった先駆者たちとの出会いです。1987年にはこれまでの人形写真とは異なる新たな視点の作品集『星体遊戯』を出版。
2001年には作家名を「吉田良一」から「吉田良」に改名し、以降も多くの作品集や技法書を発表しています。彼の作品は、球体関節人形だけでなく、ビスクドールや布張り人形など多岐にわたります。また、後進への指導も行い、多くの人形作家を世に送り出しています。
関連作家、アーティスト
ハンス・ベルメール
四谷シモン