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旧ジョホールバル刑務所

もう20年近くも放置されていた旧ジョホールバル刑務所。国連関係の催しで駐車場として使われることになり、雑草も刈られてスッキリとしています。
建物もお色直しがされていて、ちょっとばかし中に入ってみましたが、ヘビなど出てきては困るので、早々に退散。

戦後、ここでは3名のBC級戦犯の方が処刑されました。軍事法廷がどこで設けられていたのか?はまだ調査中ですが、ジョホールバルでは計4法廷が開かれ、起訴された5名のうち絞首刑3名、有期刑1名、無罪が1名だったそうです。また、シンガポールでの判決後ここで服役された方もいます。

第一法廷:現地民虐待致死(山口事件/絞首刑)
第二法廷:現地民虐待致死(本間事件/絞首刑)
第三法廷:俘虜拷問虐待致死(林事件/銃殺刑・禁固2年)
第四法廷:現地民虐待致死(記録がないのでこのケースが無罪かと)

当時シンガポールに置かれていた日本人戦犯弁護部では、ジョホールバルも含めて活動されていたそうです。よってチャンギ―刑務所にて教誨師を務められていた田中本隆師(後の第81代池上本門寺貫主および第48代日蓮宗管長猊下)は、ジョホールバルでの処刑にも立ち会っていらっしゃいました。

処刑後、チャンギ―刑務所の塀外に仮埋葬されていた方々は、昭和30年にシンガポール日本人墓地に正式埋葬されましたが、オートラムとジョホールバルで法務死された方々の埋葬場所については、現在まで判明していません。

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