- 運営しているクリエイター
2019年5月の記事一覧
私は嵐になりたい少年だった
少年という言葉には本来男女の区別がないのだと知ったとき、私は確かにまだ少年だった。
実際、自分が少年であることに疑いを持ったことがなかった。ただの年若き人間であって、女の子なのにチャンバラが好きなのは変だとか、女の子は赤いランドセルを背負わなきゃいけないのだとか、男の子とばかり遊ぶなんてとか、とかとか。
憤りは感じていたけれど、そんなものは関係なかった。
私は事実少年だったのだ。木登
少年という言葉には本来男女の区別がないのだと知ったとき、私は確かにまだ少年だった。
実際、自分が少年であることに疑いを持ったことがなかった。ただの年若き人間であって、女の子なのにチャンバラが好きなのは変だとか、女の子は赤いランドセルを背負わなきゃいけないのだとか、男の子とばかり遊ぶなんてとか、とかとか。
憤りは感じていたけれど、そんなものは関係なかった。
私は事実少年だったのだ。木登