官僚の思考と現実のミスマッチ

4月10日の日本農業新聞の記事に食料自給率の記事があったが...。

同省は、農家減少や都市部への人口集中の進行を上げ「若者ほど農家や農村が身近でなくなり、自給率の知識があっても国産品を選ぶという行動につながっていない」(政策課)と指摘。

日本農業新聞『自給率向上 若者は"意識薄い系"? 知識は浸透、農体験少なさ影響か 農水省調査』(2022年4月10日)より引用
https://www.agrinews.co.jp/news/index/68473

身も蓋もない言い方をすれば、国産品を買うだけの金銭的な余裕が無いからだと思う。農家や農村が身近になったら国産品を買うという思考体型がちょっと良くわからない。

「輸入品と比べ、いくらまで割高でも国産品を購入するか」という質問に対し、「1割高」までが67.5%、「2割高」以上になると32.7%に半減した。国産品が1割高になった場合、男性の3割、女性は2割が購入しなくなるという結果となった。

ITmedia ビジネスオンライン 輸入食品と比べ、何割高までなら国産食品を買う?(2007年08月31日)より引用
https://www.itmedia.co.jp/makoto/articles/0708/31/news084.html

上記のサイトで紹介されているアンケート結果をみても、安いから輸入品を買っているのは明らかでしょう。仮に300円の輸入品なら、330円の国産品なら買うって話になりますが、そんな野菜とかないのでは?

近くのスーパーだと、中国産にんにくは一房20円~30円で、青森産だと一房150~170円で6~7倍近い価格差で売られているので、大部分の人は中国産買いますよね。余程、食費に金をかけられる金銭的に余裕がある人じゃないかぎり、普段遣いできないよ。

そもそも、普段から洋食を食べるのに、国産品を買って食料自給率を上げようって発想がおかしい気がしてならない...。

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