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ミュージカル挑戦の背景

こんばんは。深夜に文章を書き殴りたい欲が出てきたのでつらつらと書いていきます。

各SNS等で発信している通り、この度僕はミュージカルの舞台に挑戦中です。

「なんでいきなりミュージカル?笑」という質問を最近よくいただくので、今日は僕の挑戦の背景について書きます。

【挑戦に飢えていた】

昨年の10月、GOAL-Bに入社。
当時、この会社が掲げていたビジョンは「挑戦で溢れる世界」ミッションは「挑戦をつくる」というもの。

当初の自分は「誰かの挑戦を生むためには、まず自分が挑戦しないと…」なんて思っていた。

10年間続けたアメフトを辞め、その分個人で突き抜けようとYouTubeやSNSの発信にはより力を入れていた。
筋トレやパワーリフティングという挑戦もしている。

でももっと何か、全く今までと別のことがしたかった。

【とりあえず歌い始めた】


考えて考えて出てきた一つの答えが「歌を歌いたい」というものだった。
僕は元々歌は歌うのも聞くのも大好きだったが、自分を音痴だと思い込んでおり全くもって歌に自信を持つことができなかった。
自分の低くて通りにくい声にコンプレックスを抱えていた。

でも「歌上手くなってみんなの前で歌うんだ」と誓った。
このときは「挑戦しなきゃ…」という想いも強かったと思う。
でもしっかり決断をしてボイストレーニングスクールに入校した。

とりあえず飛び込んでみた。やるだけやって、ダメならやめようと思った。

最初は腹式呼吸が全然できず息も続かずで、歌を歌う以前の問題だった。
なかなか歌うまでたどり着かなかった。
でもとにかく続けた。ようやく練習する楽曲を決めた。
DISH//の「猫」という曲。
特別思い入れはないのだが、聴くとエモい気分になれる曲。

練習を始めて3ヶ月経ったとき、レコーディングスタジオで歌を収録をする機会があった。そこでも「猫」を歌った。YouTubeに上げるために動画も撮った。それっぽくなった。今までの自分からすると大きな成長。
「でもYouTubeに上げるほどでもないよな…世間的に見たらまだ下手くそだ」とかの言い訳も出てきたが、とりあえず発信してみた。
【歌ってみた】音痴が3ヶ月間ボイトレに通った結果 という動画を投稿した。


これの再生回数自体はあまり伸びなかった。(2000回程度)
でもコメント欄には本当に勇気付けられた。
「本気で歌っている姿に心打たれました」
「シリーズ化希望」
「普通にめちゃくちゃ上手い」
「声がかっこいい」
恐れていた誹謗中傷のようなコメントは一つもなかった。

そして次の日、ジムの会員さんからの反響もめちゃくちゃ嬉しかった。
「次何歌うんですか!」
「一緒にカラオケ行きたい」
「ジムのBGM猫にしてください」

ここで改めて心が動いたのを覚えている。
もっとやりたい。もっと歌いたい。上手くなりたい。
こうしてボイトレや歌ってみたの発信を続けていった。 

【とりあえずオーディションに応募】


2021年の4月末頃、歌いたい欲はどんどん高まっていた。
路上ライブをやりたいとか思うこともあった。

でも、一人ではなく誰かと一緒に何かをやりたいという想いが強かった。

仲間と一緒に舞台を創りたい。そんなことを考えていた。
不意に同僚に「ミュージカルとかどうですか?」と言われた。
「それや」と思った。

舞台への興味は、3年前に「カレフォン」を観に行って涙を流した日から自分の中にあった。
アイドル時代から好きだった川栄李奈の演技に感銘を受けた。
ドラマや映画とは違い、失敗をカットできないのが舞台。
ほぼ最前列で見て緊張感がビンビンに伝わってきた。


年始に山崎育三郎のライブに行って感動した。
劇団四季のライオンキングも観に行って感動した。
こんな風に俺も音楽で人を感動させたい。

とりあえず「ミュージカル オーディション」で検索。
いくつも出てきた。なんでもいい。やってみたい。応募しまくった。
名古屋に住んでいたが、オーディションの場所は関東ばっかり。
何も考えていなかった。

結果から言うと、1番最初に返信をくれたカンパニーのオーディションに行くことになり、その場で合格をいただいた。

5月の頭にダメ元で名古屋から埼玉までオーディションを受けに行った。
緊張しながら、水を飲みまくってハチミツを舐めて喉を潤して臨んだ。
堂々と振舞って目力と体型でインパクトを出すことしか考えていなかった。
オーディションの課題曲は歌い慣れた「猫」を選曲。
途中で「もういいですよ」と切られたので、「あー無理か」と思ったけどなんとか合格をいただいた。
「目力と声が良い」と言われた。作戦通り。嬉しい。
とはいえ演技とダンスも未経験。課題は山積み。

嬉しい反面、名古屋までの長い帰り道には「本当に俺が参加して大丈夫かな」という不安にも襲われた。

稽古は基本的に週末のみ。ジムのイベント等で行けない週もあったが、名古屋から埼玉まで通い続けた。

【稽古で感じた絶望と希望】


始めて臨んだ稽古では、演技なしで歌の練習のみ。
もちろん知らない人だらけ。みんな歌上手くて声量もすごい。
ソロパート歌うのめちゃくちゃ恥ずかしい。訂正も結構された。
なんか恥ずかしくなって、ほとんど誰とも話さずにそそくさと退散した。
クソインキャ発動である。

その次の週ぐらいで全員が知り合い同士ではないということがわかり、自分だけが孤独というわけではないと知り一安心。
「名古屋から来てるんですよね?すごい」とか
「ムキムキですね笑」とか
気さくに話しかけてくれた人もいた。本当にありがたかった。

徐々に芝居の練習に自分も入っていくのだが、最初は棒読みしかできなかった。身振り手振りもつけられず、直立不動の棒読み。セリフのタイミングとかもかなり難しい。ダンスなんてなおさら。
そしてみんなが上手すぎる。
「え!?この人さっきまで普通に話してたときと芝居のとき声全然ちゃうやん!?どっからこの声出てんの!?」と大きな衝撃を受けた。
感動して思わず見入ってしまった。同時に自分の演技力のなさ、ダンスのセンスのなさに絶望した。

できなさすぎて、平日も補習を受けることを推奨された。
でも自分のためにわざわざ時間を取ってくれたのが本当にありがたかった。
全体稽古でついていけてないところをしっかり見てもらった。
なんとしても覚えて成功させようと強く誓った。

そこから一気に稽古が楽しくなった。
高度すぎて自分にはできないダンスもあったし、他の人に任せることになったセリフもある。
正直これが悔しい。
毎回の移動がしんどいと思うこともあった。
それでもやれることをやり続けた。

いつの間にか埼玉の川越という異国の地も楽しんでいた。
稽古の帰りに行くためのジムにも入会した(アホ)
ゲストハウスに泊まったりするのもとても楽しかった。



ある日の稽古でリフトを練習することになった。
(ダンスの中で女性を肩の上に乗せるシーン)
自分の筋力を見込まれて「やってみて!」と言ってもらえた。
「足を引っ張ってばかりの俺でも、必要としてもらえている」という気がしてとても嬉しかった。

できないことの方が多いけど、自分だからこそできることもある。
全てが台本通りに進むわけではなく、演者から舞台を創っていく。
このとき、「やっと自分も必要なピースの一つになれたのかな」と思えた。

このシーンはかなり目立つ。本番でも必ず成功させる。

【本番への意気込みと今後】


とりとめもなく書いてきたが、今回の舞台は絶対に成功させたい。

とりあえず始めたボイトレ。
何も考えずダメ元で申し込んだオーディション。
あの頃は見えていなかったものが今は見えている。

舞台という一つのものに対してみんなで助け合いながら創っていく過程。
自分のセリフ以外での振る舞いの重要さ。
マイクの受け渡しや、舞台のどちらから捌ける等、たくさん覚えないといけないこと。
大量のセリフや難しいダンスをこなすメンバー達が本当にすごすぎるということ。(めっちゃ苦労してるのかもしれないが)
通しの稽古は何回見ても見入ってしまい飽きないということ。

アメフトも死ぬほど楽しかったけど、全然違う楽しみがここにはある。
新しい挑戦はいつでも自分の感情を大きく動かす。

「歌や舞台に興味があるけど一歩踏み出せない」という人には俺が全力で背中を押しに行く。

今すでに、自分の実力不足に悔しさを感じている。
もっとセリフがほしいし、もっと目立ちたい。

今回を「記念出演」で終わらせたくない。もっとやれる。

今度は主役級の活躍ができるように、今回の舞台が終わった後も本格的に演技を習いたいと思い始めている。

そして、本番の舞台に立ったらまた新しい景色が必ず見えてくる。

三度の公演を全て終えた後、自分の感情はどう動くのか。
舞台を経験した自分は次に何を目指すのか。

自分の今後も本当に楽しみ。可能性しかない。
だからまずは今回の舞台を心から全力で楽しむ。
素晴らしいメンバーとやってきた。必ず成功させられる。

ちょっぴり不器用でいじられキャラのフェルナンド(ほぼ俺)に注目していてください!

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