2022/08/02 18日目 Cahors →Montcuq 31.1km 計433.6km

今朝、起きたら7時を過ぎていて、慌てて準備。同室の男性は巡礼者ではないようで、起きる気配はない。部屋の電気をつけるのは憚られたので、薄暗い中で準備。

朝食会場でさっと朝食を済まし、出発。フロントに人がおらず、部屋のカードキーのデポジットを返してもらわないといけないのだが、3階に人がいると書いてある。3階には朝食会場の係の女性くらいしかいなかったが、その女性にカードキーを見せたら無事に返金してくれた。

近くのパン屋に昼食を買いに行き、8時15分出発。このパン屋も以前買った気がする。

昨日で400kmを超え、新たな段階へ。これまでの最長が2008年の380kmだったのでここからは未知の世界。しかし、今日は宿が取れていないので、そんな感慨に浸る余裕もない。どこまで行くのかわからない。ラスカバヌLascabaneで泊まれれば良いが、既に何軒かには断られていて、送ったメールの返事もない。9年前に泊まった宿は、今年はCOVIDのせいか閉めているらしい。歩きながら何軒かに電話したけど満室で、少し先の宿も満室。教会の宿もあったが、電話が繋がらない。モンクックMontcuqに行くにはラスカバヌからさらに10km歩かなければならない。

途中のラバスティードマルンアックLabastide-Marnhacで休憩し、オレンジジュースとコーヒー、菓子パンを食べる。モンクックまで行くとなると、ここからまだまだ先は長い。途中、コンクよりも前に出会っていたフランス人男性と再会。向こうも驚いていた。若い男性と一緒で、彼らはラスカバヌでキャンプだという。こういう時、テントは良いな。

ラスカバヌまで行って昼食にしようと思ったけど、13時ごろ、ちょうどテーブルと水道があったので昼食にし、早々に済ませて出発。

モンクックの少し手前の宿に電話してみると、ようやく空いていた。良かった。やはり宿が決まらないと安心して歩けない。ラスカバヌでビール休憩して、あと2時間、宿まで頑張って歩くがとにかく暑い。時計の気温は40度を超えていて、流石にそこまではないだろうが。

16時40分、ようやく宿Gîte Les Ecuries de Janésに到着。

誰もいなさそうな雰囲気で、覗いているとようやく主人ドミニクが出てきてくれた。
奥がGîteになっているようで、彼は裸足で案内してくれた。今日の宿泊は一人とのことで、ゆったりと使える。やはり村や宿によって混雑度に差がある。

後で、車でモンクックまで連れて行ってくれるという。食事は戻ってくる時間によって7時でも8時でも良いとのこと。別に観光をしたいわけではないのだが。
とりあえずシャワーと洗濯を済ます。今日は思う存分洗濯物を干せる。
18時過ぎ、時間があったので、Montcuqの街に連れて行ってもらい、帰りは電話すれば迎えに来てくれるとのこと。あまり見学する気はないので、菓子屋でケーキを買い、バールで休憩。19時半前に迎えに来てもらおうと思ったが、20分ほどかかるとのことで、時間のある間に街を一周。そういえば、前回はこの街は素通りだった。ただ、観光地になっているらしく、イギリス人などが多いようだ。

宿に戻り、食事を待つ。20時半過ぎに夕食。ドミニクが食事を作ってくれたらしく、タリアテッレとチーズ、果物の夕食。ワインはロゼが少し。

もう一人、ドミニクの他に若い女性がいて、オランダ人のようだ。
ドミニクはトゥールーズ出身で、パリやプロバンスに行ったり、いろいろなところに行って仕事をしたようだ。そうして、この地で今は動物を飼い、野菜を作っている。宿は仕事としては考えてはいないないようだ。南フランス出身とのことで、どうりで親切だったのか。いろいろと政治の話などもしてくれたが、理解できなかったのが残念。いろいろと興味深い話をしてくれたようなのだが。
でも、当初泊まるつもりのなかった宿で、ドミニクと良い出会いだった。必ずしも巡礼者の宿ではなくても学ぶことはある。このような宿を手伝いたいと思った。22時ごろ、夜が更けてきて、部屋に戻り就寝。

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