2022/08/04 20日目 Lauzerte→ Moissac 29.8km計478.7km
同宿の人たちが早起きで、6時15分には起き出す。アメリカ人とオランダ人は既に出発し、フランス人6人グループと朝食。最後、アナにお礼にとお菓子を一つ置いて、宿の鍵を閉め、7時35分出発。
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少し歩き始めたところで、杖を忘れたことに気づいた。ポストに入れた鍵は取り出せるはずもなく、杖を置いて行こうかとも思ったけど、アナに電話してみようとしたところでこんな早い時間にアナが戻って来てくれた。巡礼しているとこういうことが起こるのだ。アナに挨拶もできて良かった。
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坂を降りてロゼルトの街を後にし、登り道を歩いているときに道を間違う。戻らずにGoogleMapsに沿って進もうとしたら道がなかった。もう一つ別の道を進んで巡礼路に合流。そこから細い山道を登っていく。
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しばらくして、一昨日も会った年配のフランス人に再会。6日目のレストラードの宿で一緒だった人。全く英語は話さないけど、彼もサンティアゴまで行くというからこれからも会いたいものだ。今日は若者ではなく、女性二人と一緒。その時々で共にいる人が変わる。誰かと一緒にいることにこだわらない。こういうのも良いなあ。
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デュルフォールラカペレットDourfort-Lacapaletteの街のバールで休憩。ここは来たことを覚えている。どこから来たのか?と主人が訊ねてくれた。日本から、と答えると、今年、アメリカ人は来たけど、日本人は初めてだと言われた。フランスを歩く日本人は確かに少ないのだろう。
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11時過ぎ、まだこれから15km以上歩かないといけないので、早々に出発。朝は涼しくて空気感が心地よかったけど、昼になるにつれて暑くなってくる。大きな高低差はないけど、小さな山を登ったりすると汗をかく。登り切ったところでベンチがあったのだが、一人先客がいたのでもう少し進んで昼食にした。昨日の夕食の残りをアナが弁当にしてくれたのでありがたくいただく。
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残り7kmちょっとなので、少し長めに休憩。軽く昼寝して歩き出したら、パンツが破れていることに気づいた。地面に座ったので引っ掛けたのだろう。ナイロンの薄いパンツで前にも旅に最後に破れて、母に縫ってもらった。今回は、とりあえずレインスーツに着替えて再出発。結構ひどく破れてしまったけど、とりあえず縫ってみよう。しかし、レインスーツはやはり暑い。
モワサックの郊外のスーパーを何軒か回り、糸を探して購入。そうして16時40分、ようやく宿Gîte et chambre d'hôtes Ultreiaに到着。今日は長かった。
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主人が流暢な英語で迎えてくれた。思っていたよりも若い。もっと年配の夫婦を想像していた。母家の他に離れがあり、その間に庭があって、鶏を飼っていたり、洗濯物を干せたり、夕食も食べられるようになっている。街中でこの広さは珍しい。
庭でシロップ水をもらい、先客4人からあいさつされたけど、早くシャワーを浴びたくて部屋に案内してもらう。4人部屋で室内にトイレとシャワーがついている。すぐにシャワーを浴びていると、先ほど挨拶した2人も部屋に入って来ていた。
洗濯を終えると18時を回ったけど、修道院の回廊が19時まで開いていたので見学に行った。
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30分ちょっとだけ見学して、ビールを1杯飲もうと思ったら、昨日もロゼルトで声を掛けてくれた男性ローランが友人と共にビールを飲んでいて、声を掛けてくれた。結局、またご馳走になってしまった。
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19時過ぎ、夕食の時間になったので宿に戻る。アペリティフに白ワインにスパイスや蜂蜜を漬けたものを出してくれた。食事は1人ずつ盛り付けられたサラダがメインの食事。確かにこれで十分なのだけど、毎日、前菜と主催の食事をしているのでちょっと物足りない。アペリティフ以外のワインは無いけど、チーズと作りたてのパンペルデュを出してくれた。
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宿の情報を見ていた時はアイルランド人がやっている宿だと思っていたけど、若い二人はフランス人のようだ。どうやらアイルランド人がやっていた宿を引き継いだらしい。
彼ら夫婦も巡礼者らしく暖かく巡礼者を迎えてくれた。食後、宿の名前のとおり、ウルトレイヤをみんなで歌った。主人のマークは英語で説明してくれるが、流暢過ぎて聞き取りにくい。でも、自分以外はフランス語を話す人たちなので、自分のために英語で話してくれること自体はありがたいと思う。ただ、なんとなくすんなり馴染めないところがあって違うのだな。なんだろう、この感覚。
最初に宿に到着した時に一緒だった4人はグループだと思ったのだが、どうやら違ったようで、2人が夫婦、あと二人は個別の旅のようだと、食事が終わってようやくわかった。
22時半ごろ、早めに就寝。
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