新紙幣のスピリチュアルな意味、渋沢栄一さんと日本の未来
新紙幣が2024年に発行されるというニュースが流れました
今回の新紙幣は、渋沢栄一さんが1万円札、津田梅子さんが5千円札、北里柴三郎さん千円札となるようです
新紙幣は20年ごとに刷新していますので、前回は2004年だったのですね
紙幣には人物像が描かれ、それぞれに特徴があるように思います
かつての紙幣には聖徳太子を描いたものや、かつてはヤマトタケルや、武内宿禰、神功皇后などもあったそうです
現代になって、そうした神話や記紀の時代の人物は排除され、近代の人物が描かれることがおおくなりました
これには現代人が、日本神話への親和性が薄くなっており、信仰心も薄らいでいることが原因ではないかと思います
私であれば、神武天皇などを採用してもいいように思います
今回の渋沢栄一さんも、日本が生んだ偉人ですので、それはそれでよいと思います
前回の福沢諭吉さんは、『学問のすすめ』で有名な人物であり、明治維新後の社会の秩序について、学問優位を説いた人でしょう
現代の学歴社会のもとになった方ともいえます
学歴社会というと悪いようにも聞こえますが、旧来の身分制社会を打ち破るために、新たな秩序として、学問を志す優秀な人物が、日本を動かしていくべきだと考えたのでしょう
こうした福沢諭吉のような人物が、一万円札に描かれていくことで、秩序ある、安定した社会となる霊的な影響もあったかなと感じます
そうした社会に流通する紙幣の肖像に、誰が選ばれるかで、すこし社会の空気も影響されることでしょう
福沢諭吉さんは、秩序や安定の影響があると思いますが、ネガティブな側面では、社会の停滞も意味するでしょう
秩序が固定化されている分、変化に乏しく、発展性の薄い社会となる部分もあります
そして次に一万円札に選ばれるのが渋沢栄一さんです
一般にはあまり有名ではないかも知れませんが、彼は「日本資本主義の父」とも呼ばれ、銀行を始め、実に500社にのぼる会社の設立にかかわった人物と言われます
そして単に会社を設立しただけでなく、「私利を追わず公益を図る」という考えのもとに、成功して得た利益は、世の中の役に立つものとしていきます
「道徳経済合一説」を説いて、経済を発展させ、利益を独占するのではなく、国全体を豊かにする為に、富は全体で共有するものとして社会に還元することを説くものです
企業が成功し、発展することで、人々の暮らしもよくなっていき、豊かさを享受していくというものです
そこには資本主義の精神が流れており、現代日本の発展の礎となった方でしょう
『マネジメント』で有名なドラッカーは、「私は、経営の『社会的責任』について論じた歴史的人物の中で、かの偉大な人物の一人である渋沢栄一の右に出るものを知らない。彼は世界のだれよりも早く、経営の本質は“責任”にほかならないということを見抜いていた」と渋沢栄一の事を高く評価していました
渋沢栄一さんが一万円札になられるという事は、日本に資本主義の精神が復活し、再度の発展をしていく影響を与えるのではないかと思います
あまり知られていない方ではありますが、一万円札の人物としては相応しい方であると思います
以下に、渋沢栄一さんの有名な言葉を紹介します
夢七訓
夢なき者は理想なし、
理想なき者は信念なし、
信念なき者は計画なし、
計画なき者は実行なし、
実行なき者は成果なし、
成果なき者は幸福なし、
ゆえに幸福を求むる者は夢なかるべからず。
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