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今シーズンの清水エスパルスについて

J1昇格を逃し来季もJ2が確定

 昨日は所用がありDAZN観戦でした。これまでもアウェイでDAZN観戦にしたことがありましたが、とんでもない重圧を感じる観戦でした。スタジアムならもっと大きな重圧を感じていたでしょうし、実際にプレーする選手は尚更でしょう。いつもはパソコンで作業をしながら観戦するのですが、まったく作業をやらずにたまに吐きそうな気分になりながら観戦していました。
 試合結果については、引き分けでリーグ順位上位の東京ヴェルディが昇格となり、清水エスパルスの来季のJ2が確定しました。試合も集中してチームの意思が統一されており、最後に結果が出なかったのは勝利の女神という名の魔物の仕業でしょう。ただ、このレベルのチームの意思の統一がリーグの全ての試合でなされていればこのようなことにはならなかったのではないかと悔やまれてなりません。

今シーズンの強化方針について

 どうしても比較してしまうのが2016年のJ2での清水エスパルスです。このシーズンでは、開幕戦に北川航也が先発で起用され、途中から金子翔太や松原后がポジションを勝ち取り、昇格を決めた徳島戦でも金子翔太が決勝のゴールを決めました。
 それと比較すると、今季の清水エスパルスは継続性を重視した強化方針に乗っ取ってチーム編成を行ったように感じますが、ゴールキーパーは三十代が2人と二十代前半が2人、センターバックは三十代3人と二十代前半が3人と二十代後半の中堅の年代の選手を欠く年齢構成となっていました。また、これはある意味歓迎すべき現象でもあるのですが、元々レベルの高かったレギュラー陣に加えて、大久保拓生や井林章というサブの選手の大きな成長が見られて結果として若手の出場機会が相当限られることとなりました。今季の強化方針として実力の確かな選手を獲得したと言えますが、ほぼ完成された選手でこれからの上積みがあまり期待することができないとも言うことができます。つまり、一年での復帰を前提としてJ1復帰後に将来有望な若手選手の獲得や成長を期待するという方針であったことはうかがえます。ただ、結果としてJ2に残留することとなってみると、来季は戦力を維持して前季からの上積みがあまり見込めない状態で臨むか、刷新を図って一から出直すかの選択を迫られることとなり、今季からの上積みのない状態で来季を迎えることとなります。

秋葉忠宏監督の続投について

 秋葉忠宏監督続投のニュースがリリースされました。今シーズンはゼ・リカルド監督の退任の後を受けて慌ただしく指揮をとることになり、個の能力を前面に出すサッカーを繰り広げましたが、元々は水戸でJ1クラブの育成型期限付き移籍を受け入れて、成長を促していい形で元のクラブに返していた監督ですから、シーズン頭から指揮をとる来季は若手の育成にも期待したいと思います。
 その点で、フロントには監督の望むコーチングスタッフを揃えるべく走り回ってもらいたいと思います。監督の足りない部分を補い、監督を支えるコーチングスタッフがあって初めて監督は自分のやりたいサッカーをチームに落とし込むことができるのです。今季は途中交代でその点のサポートが十分ではなかったかもしれませんのでその借りを返す意味でもフロントの奮起に期待します。

ウディネーゼからアタランタへ

 私はローマのファンでもあり、セリエAの動向も注視しています。その中で清水が目指すクラブとして私が考えるのがウディネーゼ、そしてアタランタです。ウディネーゼは、ジーコが所属したクラブとしても有名ですが、海外に広いアンテナを張って有望な若手選手を獲得してはビッグクラブに移籍させることでクラブを運営しています。そして、アタランタはウディネーゼの上位変換とも言えるクラブで、優れた育成組織を持ち、ガスペリーニという名将を得てチャンピオンズリーグやヨーロッパリーグにしばしば出場するようになりました。かつて、神戸の三木谷オーナーがバルセロナ化計画を立ててクラブの強化を図りましたが、清水はウディネーゼ化、アタランタ化計画を立ててはどうでしょうか。もちろん、どちらかのクラブと業務提携し、ウディネーゼからスカウティングの、アタランタからは育成のノウハウを得てクラブが成長していってほしいと思います。

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