「生まれて初めての悔し泣き」

1982年冬 練馬区立総合体育館柔道場


柔道の先生を父に持つ僕は幼少の頃より気がついた時には、


柔道着に袖をとおして柔道の練習をしていた。


この日は、僕が生まれて初めて「試合」と名前のつくものに出場する日だった。


「練馬区少年柔道大会 小学生1年生の部」に出場だ。


トーナメント方式のこの大会。


僕はオール一本勝ちで優勝。


華々しい柔道家、アスリートとしてのデビューを飾った。


翌年、1983年。
年1回行われている同じ大会に出場した。


もちろん、この年も優勝を狙っていた。


準決勝戦までまたオール一本勝ちで順調に勝ち上がった。

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