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選手がつれてきてくれること

このツイートが意外と反応がありまして。

あるときから日本全体が「東京オリンピック」をゴールに突き進んでいるように感じた違和感から、自分は東京オリンピックじゃなく、そのあとに行われる世界陸上オレゴンを目標にしよう。そう決めたのでした。

ダイヤモンドリーグを見るために、オレゴン・ユージーンに来たときに、ヘイワードフィールドの雰囲気やプリトレイルといったランニング環境とその気候。人口20万人そこらの田舎街。なんにもないけど、陸上やランニングが好きな人にとって世界最高峰のレースと超ローカルなランニング環境が同居しているこの街にまさるものはなかなか出会えない。ぼくの人生にこのユージーンという街は大きな影響をあたえました。

砧公園で「キヌクロ」というクロスカントリーレースを作ったり、トラックレースOTTを開催しつづけたり、今度は河川敷のコースを使って、佐藤悠基選手がひとりだけのハーフマラソンを開催するのも、すべてこのユージーンという街から、かっこつけていうとインスパイアされた、かっこわるくいうとパクった(笑)ものです。

EKIDEN NEWSのLINEにこういうメールが届きました。

2022でEKIDEN NEWSを引退しようと考えていた、とTwitterで拝見しました。2025の東京まで延命?できたことは個人的にすごく嬉しいです。日本の大きな大会、主要な記録会だけでなく海外の大会も写真におさめ、発信していただいてる西本さん。国内の様々な選手とも仲が良く、監督さんなど関係者とも交流が深いように一視聴者として感じています。
自分も陸上を始めてから、いつか西本さんに写真を撮っていただきたい。そんな気持ちが芽生えるようになりました。引退のお話を聞いて、ゆっくりしてはいられないと感じています(そんなところからモチベを持ってくるなんてまだまだ3流選手ですが)。今年のU20に僕は人生で初めて全国大会というものに出場し、西本さんのカメラが僕の出場している種目に向いたとき。西本さんのカメラの前を通過したとき。トラックに立って金髪カメラマンをお見掛けしたとき。1つステージを上がれたように思いました。もちろん記録はだめだめで、記憶にも目にも留まらない者ですが、いつか西本さんと出場者とメディアという関係でお話ししながら写真を撮っていただく、というのは僕だけでなく多くの中高生大学生の憧れであると思います。来年は今年より多く、西本さんがお見掛けできるように陸上を続けていきます。長々とすみません。いつもありがとうございます。

これまでも数多くの陸上アカウントがSNSに存在しましたが、同じ情熱をもってやり続けることって、なかなか難しい。若者だった人が結婚し、子供が生まれても、同じように国内外を飛び回るって、やっぱりおかしなことなのです笑

ぼくが陸上競技にのめり込むようになったのは、砧公園で当時、駒澤大学の宇賀地選手が来る日も来る日もひとりで走り続けていた姿にとても感銘を受けたから。箱根駅伝を見たら、いつもひとりで走っていたあの選手が箱根2区を走ってきた。「やっぱり、彼はエースなんだ」と知った瞬間でした。それから宇賀地選手が出るレースを追いかけているうちに、観る世界がどんどん広がり、今に至る。という感じです。その宇賀地さんもいまは選手を引退して、コニカミノルタのコーチとなり、このユージーンにいます。

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自分が陸上競技にのめり込むきっかけとなった選手が、ぼくをこのユージーンまでいざなってくれたのだと思います。いま、宇賀地さんは世界陸上オレゴンを現地で見ながら、新しい世界を見つけようとしています。

思えば、日本記録を出した新谷選手のヒューストンハーフマラソンもそうでした。宇賀地さんや、今回世界陸上を欠場することになった、新谷仁美選手や横田真人コーチが、ぼくを新しい世界につれていってくれました。ぼくが見た新しい世界をSNSを通じて共有する。それがEKIDEN NEWSの役割のひとつなのかもしれませんね。

今晩は宇賀地さんと昨日の男子1500mの感想と今晩の女子5000m予選の感想戦を楽しむ予定です。長くひとりの選手や競技を追い続けていると、たまにこういうことがあります。

ぜひ、ぼくと宇賀地さんのビール代をたくさん投げ銭でお送りください笑。
円安とインフレでこっちは大変なんで涙。

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