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いきもの大図鑑アドバンス ニジイロクワガタ レビュー

ゲーミングクワガタがきた

この記事は、最近店頭に並び始めた「いきもの大図鑑アドバンス ニジイロクワガタ」のレビューです。
いきもの大図鑑のクワガタ系としては初めての、500円という定価をはみ出した「~アドバンス」シリーズの商品で、普段の3倍の1500円という価格で発売されました。
にも拘わらず、各所で売り切れ続出の人気商品となっていますが、その実力やいかに…?


通常ラインと比べてすごいところ

通常の3倍の価格は伊達ではなく、脚部は普段PP製のパーツが脚1本につき1つ割り当てられていますが、今回は1本あたり3パーツに増えています。
これによって人間でいう肘や膝にあたる部分が稼働するだけでなく、フセツ(脚部先端の黒い部分)以外をABS製に変更することで塗装を可能としています。
さらに翅パーツはメッキを施した上からクリア塗装を重ねる、いわゆるキャンディ塗装に近い工程によって、実物に非常に近い質感を実現。
さすがに見る角度によって色が変わるようにはなっていませんが、ニジイロクワガタの美しさを極力可動フィギュアに落とし込もうという、執念と言ってもいい意志を感じさせます。
ただし、目立つ部分の塗装に注力しすぎたためか、翅の下の腹部はなにやら凄い色に……
紫とかもう芋ですよこの色。


ニジイロクワガタはほかのクワガタと似た形状の部分がほとんどなく、この製品も全身が新規造形となりました。
今回とくに造形の進歩を感じる部分が、翅のフチをしっかり再現してある点。
これまでは上から見える部分しか再現されず、裏返すと実物と異なる分割となってしまっているという問題がありましたが、今作は裏から見える翅のフチまでしっかり造形されています。

今回は色しか違わないので書くことがあんまりないぞ!

世界一
美しい
クワガタ

まずはノーマルの色から。翅は標本を上から見たときのようなグリーンとレッドのツートンが再現されています。
裏面はサンプルだとはっきりしたレッドが吹かれていましたが、筆者が引いた個体はオレンジに近い色相でした。これはこれで斬月・真みたいでかっこいいぞ。

紫ピクミン力持ち

個人的にノーマルの次に欲しかった紫紺です。実物に比べると彩度がややオーバーですが、リアルにしすぎると地味な印象になってしまうので商品としてはこれが正解だと思います。そんな中でも前胸を変にギラギラさせたりせず、落ち着いた紺色にしているのは実物に誠実と言えるでしょう。

1匹のクワガタは通常の3倍の価格で接近します!

レッドはノーマルとの区別がつきにくいですが、裏から見れば一目瞭然です。ベルキューブのアルミ包装みたいな色ですね。

君の青いクワガタで海へ行こう おいてきた何かを見に行こう

最後はダークブルーです。実在が疑われながらも、鮮やかな色でフィギュア映えしそうなサファイアブルーではなく、現実にいそうな青色を選択しているところが非常にナイスです。
色との相関は恐らくないと思いますが、筆者が入手した2体はフセツが成型不良を起こし、ツメなどが中途半端な長さになってしまっていました。なぜ2つもある青が両方とも…

いろいろ


1500円もするくせに残念ながら下翅は付属せず、「いきもの大図鑑専用 ディスプレイスタンドセット」と併用することで飛行形態を再現できます。
下翅のサイズは「中」が適合します。

ニジイロクワガタのオオアゴには、外側に特徴的な突起があります。これが目にかかるように撮影すると、怒っているように見えて面白いですね。

2004年より刊行されていた「世界の昆虫 DATABOOK」の、記念すべき第一巻に付属するフィギュアにもニジイロクワガタは抜擢されています。
これ以外にもニジイロクワガタは何度か製品化されましたが、翅にメッキを施してあるのは筆者の知る限りこの2シリーズだけです。
せっかくなので比較写真を撮ってみました。

「甲虫王者ムシキング」より、アダー完結編にてようやく参戦した際の必殺技、G.B.R.(グレート・ビューティフル・レインボー)を再現。
虹色に輝くボディを見せつけるように宙を舞うイヤミったらしい必殺美しき必殺です。

おわりに

ということで、1500円のニジイロクワガタをレビューしました。
ガシャポンとしては高額な商品だけに、フセツの成型不良やパーツの組み間違い、関節の破損などの初期不良が多く報告される点は残念に思います。
しかしながら、全種豪華な塗装で露骨な当たり外れがない点、脚の可動やメッキによるカラーリングの再現など、嬉しい点は多いです。遊んでいるとちょっとキズや指紋に気を遣う以外はかなりテンションが上がります。

最後までお読みいただきありがとうございます

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