股関節の痛み

6日前に突然股関節がすごく痛くなった。

その日はいつも通り早朝に起きた。
朝は大丈夫だったけど昼頃にどんどん痛みが強まりどの体勢をとっても痛くなってしまい、昼休み中の夫(整体師)に連絡してマッサージのやり方を教えてもらった。

しばらく揉んだり押したりしたが全く効かない。
昼過ぎにはうめきながら授乳やおむつ替えをしていた。クイックルワイパーを杖にして家の中を歩いていたが、体重がかかりすぎたのか真ん中で折れてしまった。

そのうちプチ陣痛くらい痛くなってきて、トイレに行くも痛みで冷や汗と吐き気がして目もチカチカして、迷走神経反射が起こり本気でヤバくなった。

1人なら倒れてるだけだからいいけど、赤ちゃんの世話をしないといけないのが大変だった。
夫に相談するも予約が入っているため帰れないらしい。
夫の働く接骨院に来るなら施術できるよと言われたが、それで治るかわからないし電車なら1時間、タクシーなら30分以上かかる場所に、股関節めちゃ痛で首も座っていない赤ちゃんを連れて行くのは難易度が高すぎる。
車で迎えに行こうか?と言ってくれたがそもそも車に乗れない。

救急車を呼ぼうかと考えたが、調べてみると足の痛みの場合は麻痺や痙攣がないと緊急性なしと判断されそのまま帰されることもあるらしい。

近くの大きな病院はタクシーでないと帰ってこれないし、
赤ちゃんと一緒に搬送された場合、おそらくレントゲンと痛み止めの点滴か何かをされてそのまま自力で赤ちゃんを連れて帰らないといけないだろうな…赤ちゃんのワクチンもまだ1回しか打ってないから病院で風邪うつるの怖いし…と思うと、家でジッとしている方がマシだった。

近所に頼れる人が居ないので、とりあえず自治体の子ども支援センターに電話してみた。
以前から相談していたこともあり、電話口の人はとても優しくて50分後に保健師さんが2人家に来てくれた。

1時間半は居てくれるようで、赤ちゃんのオムツとミルク、あとは哺乳瓶を洗ったり私が食べるパンや水をベッドまで持ってきてくれたりとかなり心強かった。3日後に別のヘルパーさんが来てくれるよう予約もしてくれた。

保健師さんもヘルパーさんも自由に使いまくれる制度ではなく、他に頼れる人がいない人が特別に使える感じで、毎回「旦那さんは?義母さんは?誰かに見てもらって病院に行った方がいいよ?」と聞かれ、ちょっと誰も来れなくて…と説明するのが申し訳なくて心苦しい。

その後何度か夫に連絡し、本当に股関節が爆発しそうなことを説明すると18時半に早めに帰って来てくれたが、仕事は休めないから病院に行かれると困るとか、義両親に結構ネチネチ言われて嫌だったよと圧をかけられ、呪……の気持ちになり、腹が立ったのでお前も骨盤からデカ玉を出して痛めてみろと言うと大人しくなった。

夫は親の前では小鳥のように謙虚になり、ハッキリ希望を伝えないため義両親が手伝ってくれない上に、義両親は私が休みたがっているのが不服なのか、うちらのときはもっと大変でねえみたいな苦労エピソードを言ってくるので心の底にメラメラと怒りの炎が生まれる。

その後毎日夫に施術してもらったがあまりよくならなかった。夫も仕事と育児・家事で疲れていて他でやってほしそうだったため今日は近所の接骨院に初めて行ってみました。

出産するまでは、骨盤が開くよう骨や筋肉を緩めるホルモンが出ているが、産後はそのホルモンが出なくなり筋肉が固くなるらしい。

退院してから膝立ちで赤ちゃんの世話をしていたため膝に負担がかかり、太ももの前後の筋肉がガチガチに固くなって神経を圧迫し痛くなったそうです。

名付けるとしたら「熊五郎」っぽい見た目のガッチリした先生が尻と太ももをめちゃくちゃほぐしてくれてかなりマシになった。足が伸びなかったのは膝裏の靭帯が縮んでいたかららしい。
熊五郎先生は色んなことが瞬時にわかってすごすぎた。

先生が言うには、夫婦で身体を治すのは結構難しいそう。
施術用される側が真剣にやってんのか?という疑いを持ったり、関係が近いからこそ痛みで逃げて施術にならなかったり、治す側も真剣みが足りなくてうまくいかないことがあるらしい。

そういえば私がずっと痛い痛いと言いまくったせいで夫はマッサージ途中で嫌気がさし、ため息をついてスマホをいじったり屁をこいたりウトウト寝たりして全然真剣にしてくれないときがあった。

あとは「ハァいいなぁ俺だってマッサージしてほしいよ…あ〜腰が痛い…」と頻繁にしんどいアピールをしてくるので、近所の接骨院良かったよ!子ども見とくから今から行き!と勧めたが、いやまた今度でいいや〜とあしらわれ、ただヨチヨチしてほしいだけのしょうもな発言だった。

熊五郎先生の施術のあと、杖をつくレベルから足を少し引きずるレベルまで回復し気分がかなり晴れやかで世界が輝いて見え、夫が義両親の前で小鳥のようになることで生まれた心の炎も一旦弱火になった。

今後の夫婦仲のため、症状がひどいときは夫にかかりきりでなく熊五郎先生にも治してもらおうと思います。

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