5行目

仕事に行きたくなさすぎたので、心療内科に行ってきた。

出世の意欲があった試しは一度もないけど、イラレ触ったりメール打ったり商談するのが好きで元々イキイキ働いてたタイプだから、こんなに毎日行きたくないのはおかしいと思ってた。

大阪がめっちゃ好きだったから、引越してからたこ焼きの屋台とかお店とか少なくて、夜に突然友達から連絡きて集まったりすることも無くなり毎日ちょっと悲しい。

仕事のストレスと、毎日の小さな悲しさが集まって心にもやがかかっていた。
刺繍をしたり絵を描いたりも前より精力的に出来なくなっている。

数年前にも仕事以外の人間関係で軽い鬱になったことがあり、心療内科に数ヶ月通っていたので流れはわかっていた。

前に通っていたときはソワソワ感がえげつなくて、食欲もなく今より8kg痩せていて、仕事も遅刻と早退を月に数回して今より断然しんどかったので、今はまだ普通の生活を送れてるけど早めに手を打った方がいいので行っておいた。


まず電話で予約して、受付を済ませ問診票を書く。

問診票は普通の内科などよりボリュームがあり、心療内科によって内容が違う。
今回の病院は普段と違う症状や家族構成に加え、睡眠や食欲、家事ができるかどうかなどストレスチェック欄があった。

前に通ってたところは受付の第一声で「なんで来たんですか?(圧)」と言われビククとなったけど今回のところは何も聞かれずで嬉しかった。

その代わりにまあまあ大きめの音量でアップテンポのクラシックが流れていて耳障りだった。
鬱になると音や光に敏感になって、テレビも見られなくなる人が多いので、やかましい曲はどう考えてもやめた方がいい。


その後4〜50歳の男性医師が問診してくれて、結構穏和な空気の人で話しやすかった。
問診で聞かれたのはこれまでの病歴、普段の生活で困っていること、ストレスの原因、家庭環境などだだった。

問診の結果、私の生活で気になるのは睡眠が取れていないことだと言われた。

だいたい7時間半寝るようにしてるけど、長瀬夢のような超大作の夢を見ることが多く、毎日5〜10回仕事の焦っている夢を見て目が覚める。眠りが浅すぎるらしい。

そこで酸棗仁湯という不眠症の人によく処方される漢方薬を出してくれた。

偏見だけど漢方薬って激ヘボなイメージがあって、量が多くてまずいし、キツい薬ではよ治してくれよと思っていたから漢方出されると聞いたときはえーっの気持ちになった。

えーっの顔をしていると西洋薬も半錠にして出してくれて嬉しかった。

問診が終わり、会計を済ませて処方箋薬局に薬をもらいに行った。

薬局の受付には30歳前後の若い男性薬剤師が居て、西洋薬の副作用の説明をしてくれた。

文章を見せながら読み上げるスタイルで説明してくれたんだけど、

4行目の舌のもつれ…まで読んだところで気を遣ってくれたのか
「あの、5行目のことも起こる可能性があります」と
乳関連の副作用を"5行目"と呼んでいた。

丁寧な薬剤師さんで、その後も
「普通5行目のことってなかなか起きないと思うので、5行目が起こるとビックリするかと思います。もし5行目が起きたら電話していつでも相談してくださいね」と言ってくれたので、
もし5行目が起きたら相談します。

かなり動揺したのか、5行目以降の説明はぶっ飛ばして会計をしていた。

漢方どうせ効かんだろという思い込みがあるので、帰宅後とりあえず漢方だけ飲み、寝付き具合を見てみましたが、

中学の頃いた不良と高校時代の友達と一緒に世界地図を壁に貼って、あらゆる角度から地図を撮影し、その写真を辻ちゃん加護ちゃんに見せに行って承諾を得ながら辻ちゃんが配信に使う用のvlogの撮影もしてあげるという、ややこしい夢を見たので効き目ないかもしれません。
今日もとりあえず漢方だけ飲みます。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?