SNSの君はただの君

画像か言葉か振る舞いかでしか規定されないSNSでの自己は、どのようにして人格権を担保するのだろう?

肉体性から脱却した自由がそこにあるというのに、結局は現実の人間関係の引力圏を逃れられないし、現実の人間関係の引力圏の外に存在しようとすれば、ただの1つのアステロイドにしか在り得ない。太陽から遠く離れた星が存在しないと見做されているように、必ず自由には孤独が付きまとう。

SNSもその名の通り、(現実世界と独立してもしていなくても)社会的紐帯をコンピュータネットワークに代理させたものにすぎない。君がSNSで何かを為そうとする時、現実の影響を考慮に入れないことは難しいし、逆にその為したことにより現実も変革してゆくことを、君は忘れてはならない。

真の自由はここにも無い。現実社会からもコンピュータ・ネットワークからも切り離されたよだかの星になって初めて得られるものだからだ。


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