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また緊急事態宣言中に面会交流がストップしたら。共同養育の実践はいまから。

元旦のnoteに、今年は共同養育を実践していきましょう、と書いたものの、どこから?なにから?という疑問も抱かれると思うので、小分けに書いていこうと思います。

昨日、東京都と周辺3県の知事は、新型コロナウィルス感染拡大に歯止めがかからない状況から政府に緊急事態宣言の発令を要請したとのニュースが流れましたね。となるとまたあのステイホーム(結構しているけども)が始まり、面会にも制限がかかる、と不安を抱いている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
昨年の緊急事態期間中はお子さんと会えなかった、という方も多くいらっしゃったと聞いていますし、実際りむすびでは、すぐにZoomでの面会交流サポートを実施するなど、あくまで面会交流は不要不急に値しない、という見方でご希望があれば支援を実施してきました。

しかしながら、ここでまた緊急事態宣言が出ると、面会が一時的にストップ、という事態は避けられない可能性が高まるのではと思います。基本的にはご夫婦、親御さん同士で決めていただくしかなく、面会交流を必ずしも「すべき!」とも言い切れないのが現実です。
子どもと会うには公共交通機関を使用せざるをえない、お店がやっていないから会う場所がない、という方もいるでしょう。一方で、距離はなくとも、同居するご家族に乳児や高齢者がいるなど、環境的に好ましくない場合は、密な状態が生まれることに反対する同居親さんが出てきても仕方がないとも思うのです。

いついかなる時も共同養育を実践してほしい、とは思いますが、この未曾有の事態は裁判官や弁護士もはっきりどうすべきか、を断言するのは難しいように思います。

昨年の緊急事態宣言期間中は……

じゃあ、黙って待つの?というと、黙って……ではありませんが、私は昨年の緊急事態宣言期間中は子どもとの面会を4週間ほどやめました。うちには高齢の母もいますし、子どもへの感染威力の状況もわからない状態だったので、親にも子どもにも感染したらどうしよう?という不安があったからです。どのくらいの期間続ければいいのかかわからない中で、そう判断しなければならない状況はとても不安で不安で、正直かなり辛かったことを覚えています。ただ、私の場合は連絡をとることができたのが救いでした。

最初の頃は外の公園でちょっとだけ子どもたちに会う、おうちにはこない、ということを繰り返し、途中からは電話で話すようにしました。ちょうどニンテンドースイッチを買ってあげたばかりだったので、それを息子に渡し、家で過ごす時間を楽しんでくれたようです。しかしその状況に慣れてしまったのたか、息子は解除後も習い事が再開すると、しばらくは私のところには来ませんでしたが、それも気長に待つことにしました。お母さんと過ごすよりお友達と遊ぶ方が楽しい年頃。それは理解していたので、「いつでも待ってるね」「元気にしてる?」と毎週のようにメールで連絡を取り合っていました。

そして今年の冬には久しぶりに息子が泊まりにきました。何ら変わらない話ができたので、気長に待ってよかったと思いました。でも、それは会えない間も連絡を取り合うことができていたことが一番大きく影響したと思います。

もし、また同じことが起きたらどうする?

この後、緊急事態宣言が発令され、同居親さんがお子さんと別居親さんの面会に躊躇したら、お子さんと別居親さんが繋がれる別の方法をひとつだけでいいので考えてあげてほしいと思います。会えないけれど繋がれる方法、手紙や電話、テレビ電話、いくつもあると思います。お子さんの別居親さんに会いたい気持ちも、別居親さんの不安も解消されます。その時間を自分に有効利用するつもりでぜひ、実践してほしいと思います。

そして、別居親さんは辛い思いはひとまず封印しましょう。いまは異常事態です。同じ思いをしている人はたくさんいます。同居親さんだって同じように不安なんです。だからそこを責め立てることはやめて、気長に待つことやお子さんにできる別のことを考えてみませんか。

会えない間、私がしていたことは手紙を書く、というシンプルなもの。会えない子ども達へ毎週1通ずつ。それを自宅に溜めて、いつか来た時に渡すということです。もともと毎週手紙を書いているので、(もう数年続けているので習慣です)会えない間も変わらず手紙を書いていました。息子は数カ月ぶりに来たときには、溜まっていた手紙を見て、「うわっ!」と言いながらも一気に全部読んでくれました。(笑)
手紙は、離れていた時間を一気に埋めてくれる最強のコミュニケーションツールなので本当にお薦めです。※ちなみに私が書いてきた手紙は娘が空の靴箱に保管してくれていて3箱目に突入しました。

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会えた時に何ができるか、何をいま残せるか?

もしこの後、緊急事態宣言が発令され、またお子さんと面会ができない日々になってしまったとしても、その間は世界が異常事態であることを念頭に置き、子どもや家族の健康を第一に考え、必ず終わりがくるこの状況に悲観せず、この状況が終わったときまでに何を残せるかを考えてみましょう。こんな時だからこそ、子ども達の笑顔を引き出す方法を共に考える時間にしたいですよね。ちょっとした意識で状況は変わります。
共同養育、ぜひ実践してみませんか。

りむすびではZoomでの講座や面会交流支援を行っています。
★1月14日(木)20時~22時 離婚後の子育て 共同養育講座を開催します。詳しくはこちらから

★直接の面会ができないときにも活用できる、Zoomでの面会交流サポートはこちらから

そのほか、Zoomでのご相談、メール、お電話でのサポートも随時お受けしています。

Photo by my daughter

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