手織り真田紐のこと(三)西村幸さん
修司さんの時代には、上皇陛下の立太子の礼のとき
初代滋賀県知事 服部氏より滋賀県から西村家の手織り真田紐が献上されました。知事はじめ町長などが揃ってかがり火を焚いて送り出したそうです。
また、終戦後にマッカーサー氏がアメリカ空軍を退官し帰国される際に
手土産に持ち帰った藤娘人形のガラスケースに西村家の草色の手織り真田紐が掛けられました。
終戦直後は糸がとても貴重でした。
手織り真田紐を生業としていた西村家には特別多く糸の配給があり、
八日市の西陣織の職人さんに分けるなど、