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赤い夜


苦痛と金で劣等感を拭ってきたけど、残念ながら私は醜かった
一瞬輝く為に、それ以外はずっと地獄を彷徨っている、ずっと、十年以上もだ
私は美しく枯れることはできない
そして一瞬の過去を愛で続けてもらう気も毛頭無い
私の血の色を想像したことがありますか
実は私の血、赤くないんですよ本当に。見てみます?なんて、いりませんよねそんなもの。冗談です
私はただ、美しい世界で美しく生きたかった
それだけだった
叶わないならいらない
手に入らないものを欲しがったりしない
だけど沈黙は、私の最大の訴えであることを、どうか知っていて

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