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ヨーロッパナガミミズのコンポスト(3)


コンポスト方法

ミミズに生ゴミを与える量や頻度、方法は、いまだに試行錯誤中で、またミミズの種類やその土地の天候などにも左右されるので、ここに記載する情報はあくまで参考程度とする。私自身、分解されていない生ゴミにミミズがすぐに群がるような印象を与える情報が非常に多く、翻弄されたように感じる。尚、容器に投入できる/できない生ゴミ=グリーン=窒素とブラウン=炭素については、情報が豊富にあるので、ここには掲載しない。

10 匹程が蛋白質中毒で息絶えたいま、生ゴミを与える前にある程度分解させておくのが鉄則であると考えるが、その具体的な方法は 1 つしか見つからなかった。

❝ If you put your food scraps in a "pre-compost bin" make sure it has ample air. I use an old Tupperware that sits on my counter. I suggest putting sawdust, shredded paper or cardboard on the bottom of your pre-composter to soak up any unwanted moister from collecting. I then simply place a breathable cotton rag over the bin to allow are exchange. I have no holes in the bin and have successfully held my "pre-compost" for up to two weeks without any foul smells. ❞   -   Vermicomposters.com

これはせっかく見つかった情報だが、生ゴミを常温で分解させることに抵抗がある。生ゴミを下処理する方法として、ミキサーでスムージーにする方法もあるが、省エネに反するので、私は細かく切り刻み、冷凍してから解凍する方法を採用している。この方法だと分解が速いらしい。でも解凍を行う温度の情報はなく、私は冷蔵庫で行う。カビや菌が怖いのもあるが、ミミズに与えるときに分解がジャンプスタートしそうだからでもある。

ドロドロの部分を取り出したときに発見したが、日本の緑茶の茎の部分は冷凍・解凍したにも関わらず全く分解されていない(この情報は何かに利用できるかもしれない)。これからは、ミミズに与えない他の生ゴミと一緒に乾燥させて田舎の土地でコンポストすることにした。

お米の研ぎ汁は好きなようで、古い方の容器では、お米の研ぎ汁を染み込ませた鶏卵箱の敷材でまったりしていた。ただ、今後は水分を与えるのを控えようと思っているので、生ゴミと一緒に冷凍するのもいいかもしれない。

酸性を抑える方法の一つに、卵の殻がある。これを乾燥させて粉状にして与えると、ミミズの健康にもいいらしい。ミミズが好きなのか必要としているのかは不明だが、朝やると夕方にはなくなっている。ちなみに粉状にするときや与えるときに人間が吸い込むと害がある可能性があるそうなので、マスクの着用を勧める。

生ゴミはそのまま投入するわけではない。私のいまの方法は、まず、容器の中央を避けて、円グラフの 20 ~ 25% の部分に敷材(鶏卵箱)を敷き、卵の殻を振りかけてから、大さじ 3 程の生ゴミを 1 cm ぐらいの厚さに広げ、また卵の殻を振りかけてから、落ち葉をかぶせる。これが数日後に少なくなれば、時計回りに同じことを繰り返す。中央を避けるのは、空気の通り道をキープするため。ミミズが生ゴミを食べるには grit(細かい土)も必要だとする説と不要だとする説があるが、現時点では卵の殻で代用しており、円グラフが 100% になって次の層/円グラフを開始するときに、花を植えていたプランターの土を薄く振りかけようと思っている。

古い方の容器ではブラウンとして鶏卵箱ばかりを使っていたが、ミミズはあまり食べないようで、ドロドロの原因にもなっていたようである。新しい方の容器ではバリエーションを増やすつもりである。ハンガリーではピートモスやココナッツ繊維をどこで入手できるのか(ハンガリー語で何と呼ぶのか)わからないので使っていない。

今後

ミミズコンポストは簡単だという情報をよく見かけるが、とんでもない。非常に奥が深いし、生き物の命が関わっているので、安易に始めるべきではないと思う。

生ゴミ処理が目的で始めたが、ミミズの数が少なければ非常に効率が悪い。釣具店から買ってきて追加してもいいが、試行錯誤の段階で更なる犠牲を出したくない。暫くは蛋白質中毒で息絶えるミミズがまだいるはずなので、様子を見ることにしている。古い方の容器で元気にしているチビちゃん達の方がはるかに数が多く(すばしっこいので写真を撮るのが難しい)、一応数が増えているのは事実で、それが逆転するなら諦めることにしている。


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