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GOTS認証の流れや状況を記録するために


なぜGOTS認証に関する記録を残そうと思ったか

初めまして、三恵メリヤスの三木です。
昨年の2023年5月よりGOTS CSCSグループ認証を世界で最初のプロジェクトとして取る事ができまして、色々な所でお話をさせていただく機会や、お話を聞きたいと言っていただける事が多くなりました。
そんななか、1年経つと、なぜそうなったのかや、どういう経緯だったかなどが、曖昧になったり、当時の状況が忘れられてしまうことがあり、せっかく日本発で第一号として認証を頂けた中で他のメリヤス工場さんや、生産者の方々に役立つことが残せたらと思い、記録を付けようと思いました。

また、ものづくりをしていた町工場から、色々な方にお会いできるようになり、作っているだけでは感じ取れなかった事も教えてもらい、そういった驚きも共有できたら、同業のだれかの役に立てればと思っています。

GOTS CSCSとは?

グループ認証として、今までは、各工場の全てのサプライチェーンでGOTS認証を個別に取得しなければ最終製品にGOTS認証ラベルを付けることができなかったが、グループとして認証を取る事でグループとして作った製品にGOTS認証ラベルを付けられるようになる。新しい取組。
大規模工場がほとんど無くなってしまい、分業化が進んでいる日本の物作りの現場では、いままでのGOTS認証の仕組みでは製品にGOTSラベルを付けるハードルが非常に高く、日本の良い物作りが反映しづらかった。

GOTS CSCSの概略図

今後のGOTSに関わる予想

今回のゴッツの流れの中で、2024年現在ゴッツには2つの大きなポイントがあります。
この2つ部分は、
①【オーガニックコットンとそれを利用した製品作りのトレーサビリティ】

②【人権、社会的責任の明確化」 
となります。

この中で、①のトレーサビリティは、特にヨーロッパ欧米への輸出を考えた際に、世界認証があるか無いかがポイントになる場合もあります。これから洋服の輸出を増やしていく日本においては、一つキーとなる認証だと思います。今後数年経つとこういったオーガニックやサステナビリティを取る認証に補助金がでて、産地のみんなで認証取得をするような世界観が来る可能性もあります。

②社会的責任を含めた認証は少ないんです。オーガニックの部分にだけ着目しているが、社会的責任をしっかりと守っているのかという部分も問われています。日本でも外国人の方が一部の工場で過酷な環境で働かされていたことが社会問題にもなりました、世界的にはもっと過酷な環境で働かされている事例もありえます。その点を踏まえて世界の中でモノを作らせてもらって販売をさせてもらっているのだから、社会に対して責任を持つというまっとうな部分での活動なのですが、そこを評価する。しかも自己申告だけでなくちゃんと監査が入って評価するという部分が他との大きな違いとなります。

2024年5月10日コットンの日にちなんだWWFさんの動画


GOTSのグループ認証の事がわかりやすく書いてくれています。 ビギニン


このようなかたちで、気づいたことを時系列で書いていけば、いつかこの記録が役立つ時がくると信じて。


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