近すぎて見えないもの。
信号待ちでぼんやりと、道ゆく人達を眺めてみる。春が近づいてきたせいか、みんなほんの少しだけ、アイスクリームがとけたみたいな顔をして、誰もがなんだか幸せそうだ。その足取りも、ほわんほわんとほんの1センチだけ、浮いて歩いているみたい。
人の心って本当に気まぐれだ。天気ひとつで沈んだ気持ちも、こんなに簡単に浮いてしまうんだもの。つらいときや哀しいときは、とにかく外に出て、きれいな風景を見て、きれいな空気を吸って、そして、大好きな音楽を聞いて本を読んで。
それは頑張った自分への小