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英検上位級を取りたいけど、歯が立たない時


英検準1級以上が欲しいのに
全然歯が立たない!
という時には、どうしたらいいと思いますか?

5~6割は取れているのに合格できないというときには、
さらに問題集をやりこむとか、
スクールに通うとか、
その道のプロにテクニックを教えてもらうとか
で良いと思います。

ただ、全く箸にも棒にも掛からぬ場合は、
自分の英語年齢と、
ゴールが求めている英語年齢の間に
相当乖離があるということになります。

そんな風に乖離が大きい場合は、
やみくもに問題集を解いても、
準1級専門コーチなどの助けを求めても
望む結果を得るのは難しいでしょう。

そんな場合は、私は
まずは、
自分の英語年齢をあげることをおススメしています。

基礎ができていないまま、
問題集や参考書にあたっても、
時間ばかりがかかるからです。

時間をかけてうまくいけばよいのですが、
乖離が大きいと、
時間と労力をかけても
報われない日々が長く続くことになってしまいます。

そして、報われない期間が長く続くと、
人はだんだん自信を失ってしまいます。

たかが英語ごときでそんなことになっては、
人生の損失です。
それは避けたい。

できるだけすみやかに
英語年齢をあげることをやって欲しいと思います。

どうすればいいかは、
第二言語習得論上、
わかっています。

一言でいえば、
”理解可能な大量インプット”です。

私達が英語を学んできた学校や塾では、
理解”不”可能な”少量”インプットだったために、
英語が暗記となり、長く苦しい学びになってきたのです。

たとえば、英語年齢レベル1のAさんがいたとします。
Aさんは、L1の英文なら、
視線を左から右に動かすだけで、
和訳したり、単語の意味を調べたりせずに、スッと意味が取れる。
その場合、
Aさんにとっての理解可能なインプットは、
L1の英文ということになります。

Aさんが英語年齢を上げるためには、
そのL1の文章を、大量にインプットすることが必要。
そうすることで英語力は確実に伸びていきます。

L1の文章をたくさんインプットし続けていると、
かならず、L2の英文が読める日がきます。

そして、
L2の英文を大量にインプットし続けていると、
脳内に英語の言語野が次第に形成されてきて、
L3の英文も
日本語に置き換えたりせず、
英語が英語のまま処理できるようになっていきます。

このようにして、
自分の脳に英語の言語野を育てていくことが、
英検上位級を狙う上でも
遠回りのようで近道なのです。

実際、多読クラブでも、
L8を読んでいた方に、
あえてL1から読み直しをしていただきました。

すると、2か月で、
「それまで長文の長さに圧倒されていたのが、
TOEICの長文を見ても『うっ!英文がいっぱい』と思わなくなりました」
という感想へ。

また、4か月で、
「大学入学共通テストの英語が普通によめるようになっていることに自分で驚いた。学生時代に知りたかった」
といった声も届いています。

逆に、このプロセスが
英語力向上につながることを信じ切れず、
英検の問題集を解くことに時間を費やし、
理解可能なインプットが、
1日1冊程度だった人(←これでは大量インプットになりません!)は、
同じ期間を過ごしながら、
未だに英語力の伸びが感じられないと焦っています。

簡単に理解できるレベルの英文を
毎日どれだけ大量にインプットし続けられるかが
英語力向上のキモなのです。

この理解可能なインプットで育んだ
英語力の基礎は、英検やTOEICにも役立ちますし
英会話にも役立ちます。

本が嫌いでない方や、
自分で自分を律することができる方は、多読クラブへどうぞ。

本を読むのは苦手な方。
また、読めるようになれるより、
会話ができるようになりたい方は「話すための英語」講座を提供しています。