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英語の発音練習「口を動かす」に、必携のアイテムは…「鏡」です!


英語の発音レッスンを受ける方は、みなさん、真面目に練習をされる方が多く、「効果的な練習方法はありますか…?」とお問い合わせをいただきます。

発音のレッスンを始めると、多くの方は、緊張の面持ちのまま、英語を「発音」します。

途中、気になった箇所を確認しながら、そこだけ繰り返し「発音し直して」いただきます。

1回で きれいな音になる方は、ほとんどいらっしゃいません。
(できなくて、当然なんです!)

そして、何度かそれを繰り返していきますと、ど~んどん、緊張が高まってしまい先ほどよりも「ん?」な発音になってしまうこともあります。

見た目も、その時のお顔の表情は、もう、カチカチに…。

日本語は、ただでさえ 首から上の筋肉だけを使って発音できる言語ですが、英語は、首から上のお顔の筋肉はもとより、体全体を使って発音(発声)する言語なので、お顔の筋肉を、できるだけ動かしていただきたいのです。

顔の筋肉を動かしていただきたい理由は、

口の形をきちんと整えたい」からです。


英語の発音は、主に、
1)調音点
2)口の形
3)発声法
で、決まるともいわれています。

そのうえで、音節やリズム、イントネーションなどをつけていきますが、
まず最初は、「調音点」と「口の形」で、基礎の音の器を整えていきます。

日本人にとって、口を動かしながら話す…とは、あまりお行儀のよいお話ではないとされていますね。また言語学的な特徴からも、口をあまり動かさなくても発音できてしまうため、結果として、顔の表情をあまりかえずに話す=発音することが可能なのです。

が! 英語の発音には、音を口や体の中で調節する「調音点」と、
音の出口にあたる「口の形」は、セットなのです。

ちなみに、顔にはこれだけの筋肉があります。

顔の筋肉

※画像はこちらからお借りしました。

主に、口を取り囲む筋肉のことです。
④頬筋 ⑨笑筋 ⑪口角下制筋 ⑤口輪筋 ⑩咀嚼筋 など。

これらを自由に、自分の意志で微細な動きをさせて、必要な「口の形」をつくることができるかどうか…にかかっています。


例えば…。
1)「O」という音を、喉の調音点で響かせてみてください。
2)口の形も「O」のままに発音すると 
  「Oーーーー」という音になります。

3)そのまま、上唇を少しゆるめて、「あ」の形に微妙に
  動かしてみてください。
  「OーーaーーA-」という音に変化しませんか。

つまり、喉の調音点で響かせている音は同じままでも、
音の出口である「口の形」を変えることで、「違う音になる」ことが
わかりますね。

例えば…。
そうなんです、せっかく I'm sorry . と発音ししているのですが、
I'm sorry  の「o」の時、口元が緩んだまま発声すると、
I'm sorry  [sauri:]   (サウリー) o → au と 聞こえてしまいます。

決して間違っていません。米国のアフリカ系黒人の多くは、そのような音で発音する場合も多いのですが、まずは基礎の基礎として学びたい音は、
I'm sorry . [so:ri:]    (ソーリ-) という響きなのです。

※米国のアフリカ系黒人の発音にするには、基礎の発音ができてから後の、
 応用編になります。


このような理由から、英語の発音のときは「口の形」について、何度も言われることも多いかと思います。(でもとっても重要!)


さて、この練習に必携なのが「鏡」です。
手鏡や、最近では、スマホのカメラを自撮り設定にするのもよし。
おすすめなのが、洗面台の大きめの鏡です!

朝晩の歯磨きの後にでも、口の形を意識した発音練習をすることで、
実は自分が無意識のうちにやっている癖を発見することができたり、
本来動かそうと思っている筋肉ではない箇所を動かしていたり…、

いろいろな発見があるからです。

まずは、自分の意志でこれらの筋肉を自在に動かせるようになっておく…ことは、特に英語の発音をレベルアップさせるためには、必要な練習と思ってください。(^^)/

これこそが、発音を早くよくするための効果的な練習法のひとつです!

ちなみに、これは普通の会話の英語発音、英語の歌の発音、いずれにも該当する「基礎の基礎」とご理解ください。(^^)


次回は「舌」編もお伝えしてきますね。


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