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リンキングを読み解く秘訣 その2 - 文化的背景をどこまで把握しているか…。
リンキングって、
単語と単語がつながって聞こえる音?
どうしたら聞き取れるようになるの?
…の、続きです。
(少し復習を兼ねています)
リンキングにもいろいろありますが…。
一番わかりやすいのが、単語の最後の「子音」と、
次の単語の冒頭の「母音」が つながり(リンキングして)
あたかも2つの単語とは思えないような音の現象になること。
まるで、「別な音?」が発生したかのように聞こえるので、
惑わされてしまうことが多いのです。
例えば…
She went to the school with a red bag.
with + a で、 [ ウィ thァ ] (ウィザ)
with の冒頭 wi まではちゃんと聞き取れるのに、
そのあとに、「ザ」? が入ってくるって何…??
:-:+:-:+:-:+:-:+:-:+:-
もうひとつ、よく見かけるパターンは、
発音しない子音がでてくること。
例えば、
He couldn't arrive in time.
[ ヒー クッ(息詰める)ン タライv ]
(1) couldn't の「t」を発音せずに喉で音を切ると
couldn'(t) クッ(息詰める) ン
※注意:「d」と「t」の調音点のところには、舌の先はちゃんとくっつけてくださいね。
同時に、
(2)消したはずの「t」 を 次の arraive の 「a」 とくっつけて
couldn’t arrive [ タ(r)ライv ]
couldn’t の 最初の部分はわかるけれど、「タライブ」って何?”!
あぁ~、ややこしい…。💦
ほかにもありますが…。
そもそも、リンキングが発生する理由としては、英語の
1) 会話文はとてもテンポが早く、 単語を丁寧に発音していると
英語のリズムが崩れてしまうため、リズムを優先しているから
2) 子音の調音点は、口の中でとても広範囲にあります。
単語と単語のつながりのところで、
物理的に舌が間に合わない場合に、くっつけてしまったり、
子音を省略したり、ゆるめたりする からです。
ほかにもありますが、わかりやすいところでは、この辺りです。
リンキングとは、英語のリズム感を守るために、
口の中で、物理的な工夫がされた音であることを知ると、
意外と気が楽になってきませんか。
その「物理的に工夫される前の音」
= 英語の単語の本来の音(発音)を知ること
= 単語を正しく発音できるようにしておくことが、
リンキングを聞き分ける大切な鍵です。
(※ネイティブ並みの発音…という意味ではありません。
英語という言語が持つ本来の音…という意味です)
:-:+:-:+:-:+:-:+:-:+:-:-:+:-:+:-:+:-:+:-:+:-
その大切な鍵が効力を発揮しきれないとき…。
リンキング克服法としては、
・ その状況の中で交わされる会話に登場する単語(語彙)を
どれだけ知っているか。
・ その状況の中での展開に、どれだけついていけるか…。
そのあたりがつかめてくると、
その場でかわされる会話文の一語一句すべてを聞き取れなくても、
およそ理解することができてきます。
よく、ビジネスの現場で、
かなりJapanese English にちかい発音の方々でも、高度な商談を普通に進めているビジネスパーソンを見かけますね。
発音やリスニングよりも、その状況を把握していらっしゃるからこそ、
多少の聞き取りずらさがあっても理解していらっしゃるということ。
つまり…、その状況をまるっと把握することが、リンキングだらけの会話文の単語も、するっと「聞き取れる」ようになるのです。
「言語を学ぶとは、その言語の背景にある、歴史、文化、風習、人々の考え方を学ぶ」 こと…でしたね。
これは単に、相手の国のことを 「知る」「理解する」ことだけではありません。
その前に、前提として、自分のこと、自国のことをどれだけ理解しているか…から、始まります。
「違いを知る」とは、基準になるものがあるから「違い」がわかるのです。
その視点から、まず、日本語と英語は、文法的にも異なるということ。
つまり、考え方も、発想も、ものの見方も異なります。
そして…
言語の背景にあるものを理解していくと、彼らなりの視点(状況)が見えてきます。
その状況で交わされる会話には、そこにふさわしい単語(語彙)が登場します。
その単語を把握していると、リンキングで聞き取りずらかった英文の単語
ひとつひとつが、きれいに並んで見えてくるのです。
リンキングを読み解く秘訣は:
【1】いかに自分が英語本来の正しい音で発音(再現)できるか。
正しい発音法を知っているからこそ、リスニングが容易になり、
リンキングの理由が理解できて、聞き取ることができるのです。
【2】言語の背景にある文化を、どれだけ理解しているか、
少なくとも「理解しようとしているか」という姿勢。
その状況にでてくる単語や言い回しをどれだけ知っているか…です。
英語の音=リスニングだけではでは、拾いきれない音(発音)も、その言語を使っている人々のこと、生活背景がみえてくると、リスニング力がアップし、結果として、リンキングだらけのの会話文を読み解くことにつながるのです。
せっかく言語を学ぶのですから、その背景もまるっと理解することもお忘れずに!(^^)/
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