デペッシュ・モードのインタビューです。
放送時期:2010年
※動画を再生してから、インタビューを読むのがオススメです。
やあ、私はリコイルのアラン・ワイルダーで、こちらはデイブ・エストンとのサウンドチェックだよ。
マッカートニーだよ、レノンじゃない。
それだけが問題なんだ。
でも、マッカートニーが嫌いってわけじゃない。
だって、マッカートニーもいいんだから。
特にビートルズ時代の彼はね。
ビートルズ解散後のマッカートニーにはあまり興味なかったな。
でも二人の組み合わせが一番良かったんじゃないかな、そうだよね?
でも、そのアルバムはホワイト・アルバムだから面白いよね?
知らないかもしれないけど、それが私のお気に入りのビートルズのアルバムなんだ。
その理由は、曲が本当に非常に分かれているからだと思う。
アルバムでは、ジョン・レノンの曲とポール・マッカートニーの曲がはっきりしているんだ。
録音した時も、ほとんどどちらか一方だけがスタジオにいたんじゃないかと思う。
彼らはあまり交流していなかった。
だから、そのアルバムではビートルズの本質がもっと見えるんだ。それぞれが何を持ち寄ったかを見られるからね。
ビートルズって、イギリスのミュージシャンにとってどれくらい重要なの?
みんなにとってアイドルみたいな存在?
それとも、ビートルズがバックグラウンドにいると、イギリスのミュージシャンにとって難しい?
難しいとは思わないな。
いや、ビートルズはイギリスのポップミュージックの偉大な大使だと思うんだ。
彼らは当然尊敬されている。
彼らがイギリス人だったことを誇りに思ってるよ。
ビートルズが好きじゃないって言うのがかっこいいと思う人もいるけど、ビートルズのやっていることの少なくとも一部は好きにならざるを得ないと思うよ。
だって、それは画期的でメロディが素晴らしいんだからね。
ローリング・ストーンズのようなバンドでさえ、ビートルズに畏敬の念を抱いていて、彼らの曲をいくつか録音していたんだ。
ビートルズのやったことの少なくとも一部を評価しないでいるなんて、狂っているとしか思えないよ。
まだだね。
そんな感じで始まる曲はたくさんある。
そう、ルーベッツだね。
OK。
ルーベッツ。
上手くやったね。
すごいね。
うん。
まあ、そのイントロは色んな人になり得るんだけど、フランキー・ヴァリだよね。
その高い声はやっぱりフランキー・ヴァリのものだと思うんだ。
フォーシーズンズだよね。
そんな風に始まる曲はたくさんあるよ。
他にも例があると思ってるんだけど。
デペッシュ・モードの曲にもそんな風に始まるのがあるんじゃない?
最初のアルバムだよね?
ねえ、君はそんなにきれいな男の子。
その曲知ってる?
はい、はい、はい。
同じような動くアルペジオのボーカルがあるんだ。
ルーベッツについて知りたいことは何?
会ったことがあるよ。
はい。
彼らのために働いたの?
うん、頼まれたからやったんだ。
16、17歳の頃、DJMスタジオで働いてたんだ。
テープオペレーターだったよ。
彼らは実際にDJMと契約してたと思う。
そこで録音してたんだ。
そしてしばらくして、彼らは私に、あ、実はキーボードが必要なんだ、君が弾いてくれないかって言ってきたんだ。
誰も他にやる人がいなかったから、私に頼んでくれたんだ。
その時彼らはキーボードプレイヤーがいなかったんだ。
それが私の初めての、たぶんレコードになったかもしれない録音だったんだ。
彼らの曲のB面に入ってたと思うんだけど。
もう覚えてないな。
B面に入ってたんだよね。
うん、ダニエル・ミラーだ。
実はダニエルに、彼がベルリンでやったセットにノーマルの音楽をいくつか入れてほしかったんだ。彼は最近ハンザ・スタジオでプレイしたからね。
でも彼らはデペッシュ・モードのConstruction Time Againの音楽に取り組むというコンセプトがあったんだ。いいコンセプトだったよ。
場所にぴったりだったからね。
でも私は、ダニエルがノーマルの曲をやってほしかったんだ。もちろん、これがその曲だけどね。
ダニエルがロバート・レンタルと一緒にステージに立っている非常に初期の映像を見たことがあるんだ。彼はもっと痩せていて、黒い髪をしていて、シンセサイザーを弾いていたんだ。
だから次のショーで彼らにWarm LeatheretteやTVODとかをやってもらえるよう説得しようかな。彼らはローマでまた私たちと一緒にプレイするんだ。
ダニエル・ミラーがいなかったら、エレクトロニック・ミュージックはどうなってたんだろう?
すごくいい質問だね。
ミュートは、まだ残っている数少ない独立レーベルのうちの1つだと思うんだ。
彼らはEMIに所有されているから、本当に独立しているわけじゃないんだけどね。
でも、彼らは独立したレーベルとしての尊敬を持っていて、いろんな意味で独立の旗を掲げているんだ。
彼らはまだ独立レーベルのような態度を持っているんだ。
生き残るためにメジャーを通じて行動しなければならない状況ではあるけどね。
でも最近、彼らはセットアップを調整して、多くのアーティストがより独立したルートを通じて、さまざまな国のプロモーション会社を利用できるようになったんだ。
実際、今私たちがやっていることはそういうことだ。
そしてそれでもEMIの傘下にあるんだ。
でも、もっと昔のミュートがEMIに買収される前のような感じがするんだ。
そしてもちろん、いろんな理由で画期的なレーベルだったんだ。
デペッシュ・モードはなかっただろうね。
リコイルもなかったかもしれない。
それに、他にもたくさんの音楽がなかったかもしれないよ。
うん。
彼らはどうなったんだろうね。
うん、私も知りたいよ。
彼らはもっと長く生き残るべきだったよね?
でも、少し内部崩壊したんじゃないかな。
何が起こったのかはよくわからないけど。
でも、フランキー・ゴーズ・トゥ・ハリウッドを聞くと、いつもツアーやプロモーション活動を思い出すんだ。
特にドイツでテレビ番組をやっているときに会ったことがあるんだ。
実際、ドルトムントでフランキー・ゴーズ・トゥ・ハリウッドと飲み比べをした有名なエピソードを覚えてるよ。
私たちはみんなトミーのポップショーとかそういう番組に出てたんだ。
そして私たちは勝ったんだ。
うん、勝ったよ。
まあ、自慢するほどのことじゃないけどね。
つづく(近日公開予定)