見出し画像

連鎖反応と潜在リスク分析:Chain Reaction & Potential Risk Analysis

新しいことをやると、うまくいかないことってありますよね。

神様がやっちゃダメ!って言ってるのか?
それとも人生からの挑戦状なのか?

でも、目的が明確で、どうしても手に入れたいものなら、私たちは何としてでも達成しようとします。

途中で出てくる困難を、行く手を阻む試練だと思って耐えるのか?
それとも、「そう来るか!やってやろうじゃないの。」と受けて立つか?

実際に起こっていることは同じでも、心の持っていき方で次第で、ストレスに感じるのか、はたまたやる気に変わるのか、途中の気持ちも、最終的な「教訓という結果」も違ってくると思います。

みんな光り輝く成功と完璧さは、みんな手に入れたいと願います。

特に、日本の社会は、調和を乱さないために、失敗に厳しい雰囲気が強いですが、それが次の挑戦を阻止しているんじゃないかな?と思います。

もしも、失敗したらどうしよう!完璧にできないと周りに笑われる!
って思って新しいことにトライできないんだよねーっていう方は、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。

こんな風に感じる出来事が、年始に私の家族に起こったので、シェアしますね。

今年のお正月はカナダに留学中の娘ちゃんが4年ぶりに帰国していました。

家族みんなで餅つきをしたり、ローストビーフを作ったりと、おせち料理を作ったり、初詣に山の上の神社まで半袖でトレイルランしたりと、お正月気分を満喫していました。

そんな中、元旦の大地震。

そして、1月2日の羽田空港での海上保安庁の飛行機とJAL便の事故。

悲劇が続きました。

被災された方々のことを思い、心を痛めながらも、私たちからは少し遠いところで起こっているので、家族みんなで過ごせる残りわずかな時間を惜しみながら、我が家のお正月は続いていました。

娘は3日に夕方に岡山空港から飛び立ち、羽田発21:55の便でバンクーバー経由でトロントに帰ることになっていました。

3日の昼過ぎのメールを確認すると、岡山発のANA便が40分遅れになるとのこと。

2日の大きな事故の影響が出てるのかな?くらいに思って、出発1時間前に岡山空港に到着。

チェックインの際に、チェックインした荷物をバンクーバーまで運んでもらおうとお願いしようとしたら

ANAの方「今、お預かりはできるんですが、本日のバンクーバー行きの便に乗れない場合は、お返しすることになります。」

私「え?40分遅れだから、乗れますよね?」

ANAの方「出発が今より1,2時間遅れるという連絡が入っておりまして」

私「え??でも、今、出発は17時の予定だから、2時間遅れで19時発でも、20時過ぎに羽田に着けば大丈夫ですよね?」

ANAの方「それが、2時間よりも大幅に遅れる可能性もあって、19時に出発できるかどうか、今のところわからないんです。」

私「え???21:00頃までに羽田に着けないと、21:55の便は間に合いませんよね?」

ANAの方「難しいと思います」

私「え????どうしよう・・・。とにかく飛べることを期待して、19時まで待ちますね。」

ANAの方「恐れ入ります」

ちょっと不安を感じながらも、他の便をチェックしてみると、岡山発の一便前の便は2時間遅れで羽田に到着していました。

きっと合計で2時間半遅れくらいになるのかな、なんて考えながら、待っていましたが、状況はどんどん悪くなっていきました。

18時の時点で、出発は19時以降になるというアナウンスが流れ、

当然、18時半になっても搭乗の案内はなく、次の便、つまり3日の最終便は欠航が決定したとのこと。

19時には娘が乗る予定の便がさらに大幅に遅れるか、もしかすると欠航になるかも?というアナウンスまで流れました。

慌ててカウンターに行って
私「もう、今から30分後に出発、なんてことはあり得ないですよね?」

ANAの方「出発が何時になるか、羽田から連絡が入るまでわからないんです。今日中に出発できるかすらわからないんです。こんなことになったのは今回初めてで、全く見通しが立たないんです・・。申し訳ございません。」

私「羽田から乗り継ぎのANA便に乗れなくなってしまったんですが、どうやって変更すればいいですか?」と聞いて調べてもらうと

ANAの方「お客様のチケットですと、現在、電話でしか変更手続きできないようなんですが、電話窓口が19:00~22:00までは休止中になってしまっておりまして・・・」

「え????今、19:03で、娘の便は21:55だから、出発後まで変更できないってことですよね。どうしよーーーーー???!!!」

もう、大パニック!

が、もうその日に羽田まで行っても、バンクーバー行きの便が出た後では意味がない、ということで、羽田行きの便はキャンセルして返金してもらいました。

経験したことがない忙しさとパニックの中を、親切に対応していただいたことANAの方に感謝して、岡山空港を後にしました。

22:00ちょうどに電話窓口にかけると、つながる可能性が高いですよ!というANAの方のアドバイスを受けて、22:00ぴったりに電話すると、10分でつながり、ANAの親切な対応で、翌日4日の同じ時刻の便であれば変更可能ということに。

(ANAさんに感謝です!)

が、4日の岡山発羽田行きは完全に満席で、羽田に行く便がない!

新幹線も指定席で満席だから・・・、と諦め半分で見ていたら、

「あ!空きがある!!やったぁ!!」

わが家はいつも飛行機を使うので、新幹線の予約には慣れないんですが、四苦八苦しながら何とか無事に予約完了。

次は、バンクーバーからトロント行きの便の変更です。

が、これはLCCだったので、不可抗力での遅れでも変更はしてもらえないということで、チケットに払った金額は完全に無駄になってしまい、新たにチケットを買い直すことになっちゃいました・・・(涙)

羽田から国際線は問題なく飛んでいるようだったので、バンクーバーからの便は到着の3時間半後の便を取り直しました。

通常であれば十分な時間のはずです。

今回の帰国で、初めて区間ごとに発券するという方法でチケットを取ったんですが、それが完全に裏目に出てしまいました。

トロント~バンクーバー~羽田~岡山の航空券をまとめて取っていたら、最初の便が遅れても、すべて航空会社が再手配してくれるのですが、バラバラで取っている場合には、それぞれのチケットのルールに従って、自分でキャンセルや変更をしてね、ということなんです。

岡山ートロント間の移動は、30年近く前から家族で何度もやっているのですが、ここまで変更が必要になったのは今回が初めて。

その初めての時に、初めてチケットをバラバラに発券していたという、何とも不運な偶然が重なってしまいました・・・。

これで娘ちゃんは無事にカナダに帰れるよ、と胸をなでおろし、翌日、岡山駅まで送っていきましたが、予想に反して事件はまだまだ続くんです!

新幹線で東京に向かっている娘ちゃんからのメッセージ、

I got into trouble with my suitcase. I was supposed to book a seat with extra luggage? The guy started talking to me in broken English.

(スーツケースのことでトラブったんだけど、大きい荷物用の席を予約しなきゃいけなかったの?駅員さんがブロークン英語で話しかけてきたんだけど・・・)

駅員さん
「キャンノット!!!キャンノット!!!
あなた何人ですか?
指定したカバンオンリー!!!ダメー!!!」

娘ちゃん、(日本語で)
「え、ごめんなさい。知らなかったんです。
何人って?私ですか?日本人とカナダ人?
え?で、どうしたらいいですか?」

駅員さん
「キャンノット!!!キャンノット!!!
ダメー!!!」

娘ちゃん、(日本語で)
「どうしたらいいですか?
私、ここで降りるんです!すみません!」

(娘ちゃん、新幹線を降りる)

駅員さん、新幹線の中から
「キャンノット!!!指定したカバンオンリー!!!ダメー!!!」

娘ちゃんも大パニックでしたが、駅員さんも、大パニックだったんだと思います。
(新幹線の利用方法を良く知らなくて、ご迷惑おかけしてすみませんでした。)

これってきっと、新幹線の予約の仕方を良く知らないからやってしまった失敗なんですよね。

国際線に乗る場合には、いつも飛行機で移動しているのと、飛行機の予約の時には、スーツケースの数やサイズを確認されるので意識させられます。

でも、新幹線の予約の時には、荷物の確認がなく、そのまま予約してしまったからなんだと思いますが、予約の際に注意事項が出てたのを見逃したのかな?と思って再確認してみると、大型の荷物の持ち込みは指定の席に限る、という記載が出てこないんですよね。

初めて使う人にもわかりやすい案内があるといいなぁ、と思いましたが、さあ、これで娘ちゃんのてんやわんやの珍道中も終わるだろうと思っていたら。。。

娘ちゃん
「国際線が90分遅れで、23:30の出発になっちゃった!」

次の便への接続が、またヤバいことになってきました。

急いで、バンクーバー空港での国内線への乗り継ぎ時間を調べると、60分~90分らしい。

(非常事態になると、情報を調べなきゃいけないので、いろいろと知識がついてくるものですね。)

私「このままいけば何とか間に合うから、大丈夫そうだよ!」

娘ちゃん「良かった!」

私「便の変更や取り直しが必要だったら困るから、また、変更があったら連絡してね!」

娘ちゃん「わかった!」

ハラハラしていると、23:00頃に

娘ちゃん「I am boarding now!」
(今、搭乗してるよ~!)

家族みんなで、ほっと胸をなでおろしていたら、

23:30にまた娘ちゃんからのメッセージで
「The guy next to me has passed out. The flight attendant is waking him up」
(隣の席の人が意識を失っちゃってる。客室乗務員さんが起こしてるけど)

私「???どういうこと?」

娘ちゃん
「He started throwing up!!! 」
(戻してる!!!)

「They have taken the guy off the plane. But we have to wait until his luggage is removed before take off. It is going to be another 20 minute delay?? What is happening to me!?」
(調子悪くなった人、飛行機の外に連れていかれたよ。でも、荷物もその人の荷物を出さないと出発できないんよ。さらに20分遅れとか?なんで私の周りでこんなことばっかり起きてるの??」

私が思ったのは、「今度はそう来るのか?」でした。

人生って、いろんな壁や難題を用意しているんですよね。

こんな状況を英語で
Jumping through hoopsって言います。

たくさんの障害を乗り越えないと目的達成できないよ、ということで、人生は輪っかくぐりの連続って考えるんですね。

"Jumping through hoops"人生は輪っかくぐりの連続?
結局、2時間以上遅れで出発でき、そのまま飛行機は空路で時間をかなり巻き返したようで、1時間半遅れでバンクーバーに到着しました。

こう考えると、大変なことでも、まるでゲームみたいに見えてきませんか?

まじめなことをまじめに考えても、全然創造性が発揮されないし、新しいことは何も生まれないですが、人生からの挑戦だと考えると、
「どうやって乗り越えてやろうかな?」
っていう考えに向かうことができると思います。

私がこの時検討したのは、再予約または再購入をするための手順と、かかる時間と費用のコストでした。

再予約にかかる時間30分間。

再購入の費用4万円。

すでに一度再購入しているので痛い出費ですが、
It won't break the bank.
(それで破産するわけじゃない)
って考えれば、リスク見積はそこで完了。

娘ちゃんには、緊急のことがあれば、国際線のwifiを購入してでも、連絡してね!と伝え、その夜、私はぐっすり眠りました。

バンクーバーに着いた娘ちゃんは、空港内を走り回って、何とか無事にトロント行きの便に間に合うことができました。

確かに、いろんなことが連鎖して起こっていくと、特に自分にとって不都合なことが次から次に起こっていくと、何の因果で?なんで私にだけって思うようになってしまいます。

娘ちゃんは、「なんで私にだけこんなこと起こってるの?」って感じてました。当事者だから、大変だったと思いますが、人生に翻弄されてると感じると余計にストレスになります。

それとも、「これは、ストレステストなんだ。こんなことではへこたれないぞ!」って思えるか?

ストレスに感じてしまうと余裕がなくなって、何もかもツラくなります。
自分にコントロールできることは何もないように感じます。

でも、起こっていることは現実であっても、自分の心の在り方のテストなんだ!と思うと、平常心が戻ってきます。こんなことで挫けないぞ!と。

風の中をひらひら舞う木の葉でいるのか?

どんなに非力でも自力で飛ぶ蝶になるか?

自分の力を信じられるようになる方法はどちらか?
わかりやすいですよね。

風に舞う木の葉
風に吹かれても自分で飛べる蝶

ただ、失敗が続いてしまう時にも、自分を信じ続けられるか?

そこには、毎日のちょっとした工夫が必要なんです。

次回は、「困った時に勇気を出す方法」について、お話しますので、お楽しみに!

今日も、最後まで読んでいただき、ありがとうございました。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?