見出し画像

「偶像化」するアイドル ~一般男性のアイドル論①~

アイドルっていろんな意味で多様化しましたよね。

趣味とは言えませんが、僕もアイドルの追っかけをしています。
今のご時世、あらゆるイベントが中止になって世のオタクたちは死にかけているかと思います。逆に推しメンをさして摂取しなくても何とか生きていける、「一般人の体質」に戻ったという方もいるんじゃないでしょうか(僕のことです)。

今日はなんとなく今のアイドルについてある観点からつらつらと語っていきます。


「アイドル」と「偶像」


中国語で「アイドル」は「偶像」と書くそうです。
ちなみに日本語的な意味で「偶像」と調べると、


ぐう‐ぞう〔‐ザウ〕【偶像】 の解説
1 木・石・土・金属などで作った像。
2 神仏をかたどった、信仰の対象となる像。
3 あこがれや崇拝の対象となるもの。

特に3つ目。これを分かってて翻訳したのかは分かりませんが、「アイドル」を「偶像」と翻訳した中国人はマジで天才だと思います。
アイドルを猟奇的なまでに崇拝・信仰するのがドルオタですから、ドルオタにとって「アイドル=神」として崇め奉るさまを示すのには最適解です。


「偶像化」するアイドル

なぜこんな話をし始めたのかというと、いまのアイドルがまさにそうなっているからです。

アイドルの魅力の一つと言えば、ライブや握手会といったイベントにあります。
それが社会情勢を受けてことごとくなくなり、極端に露出が減っていることは否めません。

そうなると、アイドルとしての側面が薄れ、本質的にはタレントを見ているのと大差なくなってきました。
しかし、ドルオタからすると別にそんなことは関係ありません。
というもの、ドルオタにとって「アイドル=神」ですから、そこにいればいいんです。何なら動かない二次元的な肖像でも満足してしまうのです。
アイドルとしての魅力のひとつが機能不全になり、まさしく「偶像化」している現状ですから、その実態が如実に表れるようになりました。


そもそも場数が少ない、言い換えればイベントそのものが少ないアイドルも中にはいるでしょう。特にトップを走るようなグループは多方面から引っ張りだこになりますからね。

アイドルをやりながらモデルをやったり、ラジオ番組を持ったり、アイドルを必要とするコンテンツが増えたこと、アイドルが参入しやすい環境になったことで「アイドルの多様化」が進んでいます。
ぶっちゃけ僕はそういう成り上がりみたいなやつが好きじゃないので、いくら推しメンが全面的にそれを宣伝してきても全部受け流してきましたが…

それはいいとして、アイドルそのものとしてではなく、違った側面を持った「アイドル」が多く存在するようになっています。むしろ、アイドルよりも別の仕事の方が多くなっている逆転現象が起こっていることもざらに出てくるようになりました。


その数少ないイベントがなくなり、「偶像化」が加速してしまっている以上、本業としての立ち位置はアーティストとしてもアイドルとしても見る人にとっては中途半端なものになっていると言えてしまうかもしれません。(アイドルの定義次第でこれは変わってくる考えであると思います)
しかし、皮肉にもドルオタにはそこが盲点になっています。
質や中身がどうであれ、崇高する偶像がそこにあればいいんですから。


「偶像」を見る目

いわばアイドルというのはファン側のイメージで固められた「偶像」であり、それを信仰している以上、どういう形であってもそれは永劫不変なのです。
この不変性については別で書きたいことがあるので、追って更新するつもりです。

話が逸脱しますが、幸か不幸か、それが引き金で異なる派閥と衝突し、神聖なものが汚されるとたちまち暴徒化してしまうということもしばしばあります。
聖戦と揶揄してもいいぐらいですが、それぞれの偶像が存在する限りはぶつかり合っても分かり合えるはずもないので、はっきり言って不毛の極みですよね…互いを尊重しましょうよホント…


本題に戻りますが、要するに、今日のアイドルというのは、アイドルが実体として見えづらくなってしまったのです。言い換えればアイドルがアイドルじゃなくなってきたのです。
現代文化の中でだんだんと盲目的に崇拝する偶像に生まれ変わっているのです。
この偶像へと転生していくのが避けられない流れの中にドルオタたちは立たされ、応援するスタイルが問われていると言えるでしょう。


まとめ 


だいぶ読みにくい文章でしたね。。
それは素直に謝ります。。

それと、ここまで目を通してくれた変態(褒めてます)には感謝申し上げます。

文中にも書きましたが、アイドルの定義は人によって様々ですから、考え方は千差万別ですし、この文章もあくまで一個人の考えに過ぎません。
人によっては理解してくれる方もいらっしゃるでしょう。


あなたにとってこの「偶像」とは何でしょうか。
あなたが「偶像」に求めているものは何でしょうか。

仕事の観点から考えるのなら、「偶像」としてのアイドルというのは、よく言えば「万物に宿る最高神」ですし、悪く言えば「本職に向ける思考が裁断されかねない塑像」ということです。
顔面が崇拝の理由なら清々しいぐらい単純明快でいいですよね。

時間がいつも以上にある今だからこそ、あなたが求める理想のアイドルとは一体何か、考え直してみてもいいのではないでしょうか。

もちろん、それは推しメンに押し付けないで、自分で寄せにいってくださいね。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?