新説 猿の惑星

おはようございます。
映画強盗です。

「猿の惑星」はご存知でしょうか?

言わずと知れたSF映画の金字塔であります。
1968年に公開されたオリジナルの第1作から続く5部作に始まりまして

2001年のティムバートンによるリメイク版

2011年から始まったリブート版の3部作

映画好きなら観たことは無くても1度は聞いた事のある作品だと思います。

※ネタバレ注意

オリジナル版の内容
地球に帰還する途中の宇宙船が何らかのトラブルで謎の惑星に不時着するのだが、その惑星では人間は言葉を喋ることができない原始人のような姿をしており、言葉を喋る猿に奴隷として扱われていた。そんな猿に捕まった宇宙飛行士の主人公が猿に反抗するという話なのですが、紆余曲折を経て猿から逃げおおせた場所で見た光景は廃れた自由の女神像で、この惑星は実は未来の地球だったというオチ

続編である「続・猿の惑星」は前作のラストから始まる正に続編で、猿の奴隷と化した人類とは別に、進化して超能力を使えるようになった人類が出てきて、猿とバチバチやりあった結果、最終兵器によって地球まるごと爆発して登場キャラ全滅して終わるという、ある意味爽快な作品です

そのあとに続く
「新・猿の惑星」
「猿の惑星・征服」
「最後の猿の惑星」

これはある意味、前2作とは別けて、これだけで3部作としたほうがいいかもしれません。この3作を通して地球がどうして第1作の猿の惑星になったのかという話が描かれます。まず、「新・猿の惑星」は前作で地球が消滅する寸前に科学者の猿がタイムマシンでまだ人類が栄えている時代にタイムスリップして助かるというところから始まります。ここからは大体察しがつくと思うのですが、喋る猿なんていうのはその時代ではあり得ませんので、人間に捕まって第1作と立場逆転の展開になる訳です。そこから猿がキレて人類と争いを始めて最終的に・・・というタイムパラドックスな内容です。

ティムバートンによるリメイク版は第1作を基に、よりアクション要素を強めて描かれたエンターテイメント大作になっています。

「猿の惑星 創世記」からなる3部作はオリジナル版とは全く違ったアプローチで描かれており、「新・猿の惑星」から続く3部作をリブートしたような内容になっております。人類はアルツハイマーに効く薬を開発して、実験として猿に投与するのだが、それにより高い知性を持った猿が生まれる。それと同時に猿インフルエンザと呼ばれる致死率の高いウイルスが蔓延して人類は壊滅的状況に陥る。後はご察しの通りです。

とまあオリジナル版、リブート版どちらに関しても突然湧いて出た知能の高い猿と戦争した挙げ句に猿が勝って猿の惑星になるという内容です。

猿の惑星ってのは当然フィクションですから、オリジナル版のような内容の事はどれだけテクノロジーが進歩してもあり得ないと思いますが、リブート版の内容というのは現実的で全然あり得る世界観なので、近い将来、本当にやってくるかもしれないな~と思いつつも、私は全く別のルートで現実になるかもしれないな~と思っている話を少々

ここからは、またしても最近よくネタにして書いてる「大人になること」関連の話になります。

前回、「22世紀」でドラえもんの話にもじって、なんでもかんでも機械に頼り過ぎてしまうと人間は退化してしまうかもねという話をしました。今回はその延長線です

まず、皆さんどうでしょう?
漢字書けなくなってませんか?
多くの人がこのように何らかの文章を書く時、もはやスマホ、タブレット、パソコンを利用しているというのがほとんどだと思います。私は仕事柄とっさのメモや引き継ぎにおいて手書きで書く事があるんですけど、結構頻繁に信じられないくらい漢字が浮かばない事があります。簡単な漢字もド忘れしてとは言いますがド忘れじゃなくて普通に忘れてきているんだと思います。最近だと購入の「購」がわかりませんでした。「構」いや違うな、「講」だ!と思ったのも違うというなんとも残念な話です。

ここ数年、起きたらまず毎日ネットニュース記事を見る習慣がついてまして、父親が毎朝起きたら新聞を読んでたのと同じかなと思うところですが、新聞や雑誌と大きく違うのは、ろくな校正がされていないという点です。こんな文章を書いてますので人の事は言えない立場ですが、誤字脱字は当たり前、文章表現が変といったものが世に溢れてるという事です。これというのは、最終的に確認してるとは思うのですが、確認が甘く見過ごしてしまったから起こる事ですが、そもそもまず入力ミスに始まり、変換ミス、編集ミスといった原因が様々ある訳ですが、中でも変換ミスが恐ろしい。

まず、自分が持ってるスマホなんですが、予測変換が変なんです。それじゃない!とか、そんな言葉どういう時に使うんだよ!とか、そんな言葉あるの?という文字が先頭に出てくるんですよ。スマホのシステムよくわからないんですが、自分がよく使う文字とか、よく閲覧するサイトなどの内容から引っ張ってきて予測変換として単語を出してるのかなんなのか。例えば、「昨日」と入力したくて「きのう」と入力すると先頭に「技能」と出てくる時があるんです。直近で技能という言葉を確かに使ったかもしれない。でもそれ「ぎのう」だから!濁音無しで「き」と入力した段階で出るならわかりますよ。直近で使ったからまた使うのか?という親切。でもね「のう」まで行ってるんだから違うのよ!あれあれ、あなた濁音つけ忘れたね!みたいな余計なお世話はいらないんですよ。それとか、「信号」と入力したくて「しんごう」と入力すると先頭に「真興」と出る時もある。そんな言葉見た事ないし意味も知らない。何故それを使わせたい?

あと余計なお世話の真骨頂で、単語を入力したつもりが、ありがた迷惑変換でその単語を使った言葉を入力させられてる時もよくありますね。「見た」と入力したつもりが、先頭に表示されたのが「見たかった」で、ついつい見たかったと入力してしまったとか・・・

こういったこと、もしかしてAIが人間にわざと間違えさせてやろうと仕組んでるのではないかと頭の悪い臆測?憶測?

↑こういうのもありますね。「おくそく」という言葉を使いたいんですが、どっちが正しい漢字かそもそもわからないというね。調べないとわからない。スマホでもこうだから、そりゃ手で紙に書ける訳が無いですわな。

話は戻って、AIがわざと人間の知能を劣化させようと仕組んでるのではないかと思ってしまって、疑心暗鬼ではないですけど、元々の知識が低いと、これで合ってるのかな?という事が多々あります「おせっかい」という言葉を使いたいんだけど変換で先頭に「お節介」と出た。これで合ってるのかな?

会社で使用しているパソコンの性能?がひどくて、変換を押しても正しい漢字が出ないんです。「美品」という言葉それなりに使うと思うのですが、会社のパソコンには「備品」としか変換出来ないのです。美と品をそれぞれ変換して入力するという面倒な事をしなくてはなりません

そんなこんなをやっていると、どんどん漢字というか日本語がわからなくなってくる

しかしまあ、漢字が書けなくても最悪ひらがなが書ければコミュニケーションとしては成り立つから問題は無かろうかと思いますが、スマホやなんかでメッセージをやり取りする場合、文章ではなく絵文字やスタンプで済ませることも多くないですか?

そういうのに慣れ過ぎた結果
最近顕著にヤバイなと自覚してる事があって

「地図」が「ちず」なのか「ちづ」か一瞬わからないことがあったり、「え」と「へ」の使い方「は」と「わ」の使い方がどっちかわからなくなることがあります。これは間違いなく脳の衰え=退化です

まあまあ最悪文字が書けなくても言葉が話せれば全然問題無いでしょとは思いますが、文字が書けないとなると、単語や熟語がだんだんと使えなくなってきます。少々難し目の言い回しなんかは誰もしなくなる。

いつの時代もそうですが、若者言葉って日々進化していて、新語辞典とかそういうのには載らないような略語や造語の表現がありますよね?でもまあ学生時代のノリなので大人になったら自然と使わなくなるのが普通なんですが、ここ数年、そういう新語が常用になることも増えました。例えば「ディスる」です。悪口みたいな意味だと思いますが、私が学生時代には無かった言葉です。誰がいつ使い出したのか知りませんが、今や大人も普通に使っている状況です。恐ろしい

あと、IT系の頭の良い人とか、社長とか経営スキルの高い人って横文字使いがちですよね?ルー大柴かよっていうくらい英単語を話ますけど、それカタカナじゃなくてアルファベットで書けます?まあ頭の良い人達ですからもちろん書けると思うんですが、そういうのに影響されて、正しい意味もよくわからず使ってるような人には書けない人も居るんじゃないでしょうか。

というか、言葉って普段何気なく使っていて、意味はわかりますけど、語源わかりますか?

「速い」「はやい」
言葉の意味は誰でもわかると思いますが
何故「はやい」と言うのでしょうか?
私は知りません。

このような日本語の語源すらわからないのに、意味もよくわからない英語を混ぜた言葉を多用して、どんどんとカオスChaos混沌になっている。

英語の語源なんか尚更知りません。
向こうの人達も同じような感覚かもしれません。
本来の意味とは違う言葉の表現として、スラングとかそういう文化がありますから・・・

はい!

ではここでひとつ例えばの話

映画やドラマでよくありますが、インターネットはもちろん、スマホやパソコンなどの機器が一切使えなくなったらどうなるでしょうか!?

わからない言葉があったら誰かに教えてもらうか、辞書を見るしかありませんが、古い辞書には載ってない言葉があるかもしれません。こりゃ大変です。
普段意味のわからない言葉は調べれば1発ですが、それを当然としていると、いざという時に困ります

日本語しかわからない人が、外国人と会話する時、今は翻訳器みたいなのありますけど、スマホを持っていれば、かんたんな単語単位で文字に起こして翻訳をかければなんとかなるんですが、それも出来ません。そうなれば、ほぼほぼジェスチャーになりますよね?

同じ日本人同士でも年代や地域によっては知識や方言といった形で理解不能な事もあります。それもまたジェスチャーに似たコミュニケーションをとらざる得ない。周りにそういう人しか居なかったらどうなるでしょう?海外に数年間留学していた人に聞くと、現地に居た時は普通に英語喋ってたけど、日本に戻って何年も経つともう喋れなくなったとの事。言葉は喋らないと忘れるということです。

徐々にではありますが、人が言葉を忘れていってるのは確かだと思います。

そして、長らく使わなければ忘れてしまうものは言葉だけではありません。人が使う道具や知識全てにあてはまります。例えば、火を使いたい時、便利なものでライターやらなんやらありますが、これが全部使えなくなったらどうしましょう。昔ながらの摩擦で火を起こすみたいな事、正しく知ってる人はどれくらい居るのでしょうか?教えてもらってないから出来ない。教える必要がないから教えない。そんなスレ違いで人類の叡智はどんどん廃れている。

機械に頼り過ぎて、面倒な事は自分で何もやらなくなった時、突然頼りの機械が使えなくなったら、猿の惑星に出てくる原始人のような人類の始まりではなかろうか?

もう一方で、機械に頼らずうまくやってる人間も中には居ると思うのです。そんな、ある種武闘派な人は古くさい生活手段に役立つ知識は持ち合わせてはいるが、意地にも似た性格で、社会性・協調性などが欠如している可能性がある。そんな人達がただただ欲望に身を任せていくと人類を支配する猿になるのではなかろうか?

どちらも今の人類が退化した姿には違いない・・・

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