ジェネレーションギャップ?

おはようございます
映画強盗です

最近ネットニュースなどで良く目にする
若者VSオッサン

ちょっと前に話題になったドラゴンボール論争

どういう話かといいますと、ドラゴンボールを見たことが無いという若者が、最近の漫画よりドラゴンボールのほうが面白いと言い張るオッサンに刺激され、いざドラゴンボールを見たところ、話がワンパターンだなんだと難癖をつけて全然面白くないと発言したのを発端にネットで議論になった。

※ことわっておきますが、私はオッサンなので、断然オッサンよりの考えで話をします。あくまで個人の意見ですので、これが正しいとかそういう問題ではありません

私が思うに、このドラゴンボール論争に年齢は全く関係ない。今10代でドラゴンボールを見たことがない人も居れば、今20代、30代、40代、50代、60代でも見たことない人は大勢居る。

私が強調する方程式
感動=時間×内容量×衝撃度

例えば

小学校1年生からずっと同じクラスで仲の良かった友達が5年生になって転校してしまう。

小学校5年生で初めて同じクラスになった同級生が3ヶ月して転校した。

これどっちが悲しいですか?

普通に考えて圧倒的に前者だと思うんですよ。それが時間です。人もそうですが、作品、物なんでも当てはまります。それらとは時間を共有すればする程、自身に与える印象は深くなると考えています。

もうひとつ

小学校1年生からずっと同じクラスだった同級生が小学校5年生になって転校した。

小学校5年生で初めて同じクラスになった同級生とクラス変え初日に意気投合して仲良くなったが3ヶ月で転校してしまった。

これならどうだろう?

先程と時間の共有は同じなのですが関係性が異なります。1年生から5年生までずっと同じクラスだったけど2~3回しか喋ったことが無い。一方は3ヶ月間だけだが毎日遊ぶくらい仲が良かった。どっちが悲しいかといわれると恐らく後者だと思います。これが内容量です。

最後にもうひとつ

小学校1年生からずっと同じクラスだった同級生が小学校5年生の時に人を殺した

小学校1年生からずっと同じクラスだった同級生が小学校5年生の時に殺された

これは難しいですね。どちらが悲しいとかはなかなか考えにくい想像すらできない出来事。
これが衝撃度です。

少し突飛な例えでしたが、実際の人間関係と同じく漫画、映像、音楽など全てのエンタメ作品にこの方程式が当てはまる。ここでいう感動というのは、単に泣けるとかそういう事ではなく、字の通り感情を動かされるという意味で、面白い!と思うことも感動の内だと考えています。

ドラゴンボール論争で考えると
例えば鬼滅の刃を見たオッサンがドラゴンボールのほうが面白かったと言った場合、やはり見てきた時間が圧倒的にドラゴンボールのほうが上ですし、作品の内容量もドラゴンボールのほうが多い。そして若い頃にドラゴンボールを最初に見た時の高揚感(衝撃度)が強く残っているのでしょう。なにも鬼滅の刃が面白くなかった訳ではなく、俗に言う思い出補正がかかっている分ドラゴンボールのほうが面白いと思うのでしょう。

若者の場合、鬼滅の刃を連載開始当初から終了までリアルタイムに毎週読んでいたとしたら、それはオッサンがドラゴンボールを毎週読んでいたのと同じことで、作品に関わっている時間が長い訳です。一方のドラゴンボールは一気読みしたのではないでしょうか?ガチ読みしたら1日で読めますが、単行本の巻数的には鬼滅の刃より多いんです。でも時間を覆す程の量では無かったのでしょう。(アニメだったら覆ってたかもしれないね)

衝撃度の話をしますと、見る順番というのは非常に重要になってきます。

「シックスセンス」という映画があります。これは衝撃の結末を迎える作品で名作として語られているのですが、これ以降、同じような作品が多々作られるようになりました。なんなら「シックスセンス」よりもクオリティが高い作品もあります。そんな作品を先に観た場合、後で「シックスセンス」を観ても微妙に感じてしまうでしょう。逆に「シックスセンス」を先に観ていた場合、いくらクオリティが高くても、これ「シックスセンス」のパクりじゃね?という印象になります。

一定のクオリティがある作品であれば、見る順番で評価が変わる。スポーツ競技やオーディションやらの審査員はいつもそれに悩まされてるのではなかろうか?例えば、オーディションの審査員をしてるとして、1発目の応募者が抜群に素晴らしくて個人的に満点だと思って評価したけど、2番目の応募者も負けず劣らずだった場合、いや1発目満点だから同じく満点にしちゃうとちょっとな・・・みたいな雑念からマイナス面を探しに行く形になりがちではないでしょうか?最高!という言葉をよく使うと思いますが、字の通り最も高いという意味なので、最高を連発すると信憑性がなく、もはや正当評価ができていない状態です。

以上の事から、ドラゴンボール論争においては若者もオッサンも関係無いと思うのです。誰だって自分が好きな物に難癖つけられたらムッとするものです。その相手が自分と関係性が薄ければ薄いほど頭にくる。年齢の違いが関係性の薄さに繋がっているのだと思います。オッサンからすると、ドラゴンボールなんて面白くないと同年代のオッサンに言われるのと、10代の若者に言われるのでは全然違いますからね。まあ、オッサンのほうが世にある作品と出会う順番に有利ですから、年齢は全く関係無い訳では無いですがね・・・

その2
例え話論争

最近の話だと、EXITの兼近氏がオッサン芸人が古い作品の内容を面白おかしくもじったネタをペラペラ喋っても若者にはわかんねぇから受けない!といった話や、オッサンが若者に対してなんらかの話をする際、昔の作品というか古い作品に例えて話をされても知らないから困るという論争が起こった。

正直これに関してはオッサンが悪い。
まず、話す相手がその作品を知ってるかどうかもわからないのにその話を強引に進めるのはコミュニケーションとして問題がある。ただ、ひとつオッサン側の弁明をすると、アメトーークのようなバラエティ番組を参考にしてもらうとわかりやすいのだが、作品を知らない人に対して「え!?あれだよ!知らないの!?」みたいな形で物凄いマニアックな内容を話して笑いを取る手法があるが、あくまでもあれはそこに居るゲストにだけ言ってる訳ではなく、その話に共感して面白いと思ってるだろう視聴者に向けての話なのです。オッサンは勘違いして、それを目の前に居る人だけに向かって発信しているのです。相手が知らなければつまんないと思われて当然です。しかし、オッサンなりに会話を面白くしよう、盛り上げようとしているということだけは理解してあげて欲しい。

そして、もうひとつ。 

有識者特有のすぐマウントを取ろうとすること。例えば、若者が映画の「アベンジャーズ」を観たという話をしたら、オッサンが映画とは関係無いアメコミの歴史を熱く語りだし、若者が知らないですと言おうものなら、え!?見たこと無いの!?絶対見たほうがいいよ!みたいな感じで、俺のほうが詳しいしスゴいと威張るような態度を取るのです。価値観の押し付けだと批判されます。新規のファンやにわかファンを攻撃する、俗にいう○○村の住人と似た話です。若者にもこういった人は居るでしょうが、プライドが強いオッサン連中に特に多い印象です。

これも弁明ですが、○○を見て面白かったという話を聞いたから、それならこれも面白いよ!と単純にオススメしてあげてるだけなんですが、自分も好きな内容だとついつい熱くなり過ぎて相手が引くくらい熱弁してしまっているのです。

同じような話で、アベンジャーズ エンドゲームが公開された時、MCU作品全部観てから観ないとダメ!みたいな事を言った人が、押し付けがましいと批判されていました。どれから観るかは個人の自由ですが、見る順番によって評価が変わるという話の通り、最大限楽しむのであればこうしたほうがいいという助言に過ぎません。言い方の問題はありますが、それを価値観の押し付けと非難されてしまうと、恩を仇で返されたような気持ちになってしまいます。

若者側も我が強いというか、自己中というか、自分の価値観を一切くずさない姿勢はちょっと考えて欲しいところだ

たまに若者からこういう意見が出る。
古い作品は話に工夫が無いとか、コンプラ的にアウトとか色々難癖をつけて、オススメしても全然見ないのだ。映画の場合はCGが粗いとか、画質が悪いと文句を言う。

しかしですね、近年、昔の作品の新作、続編、リメイク、多過ぎると思いませんか?昔見てた人向けに限らず若者向けにも作られてると思うんです。今であれば「今日から俺は」の実写版が大ヒットしてるようですが、元を正せば今日から俺はなんて"古い"作品にガチガチ該当すると思うのです。実写版は最近のご時世に合わせて作られてるというのもあるだろうが、原作マンガと本質は変わらないと思う。ドラマを見て面白いと思ったから、マンガを見た人も多いはず。

最近、バックトゥザフューチャーが金曜ロードショーで放送されて話題になっていました。よくよく考えれば定期的に放送されるジブリ作品も古いじゃないですか?

結局のところ、興味があるか無いかだけの問題じゃないですか?"古い"は関係無い。だから、年齢も関係無いのです。

結論

若者は言い訳として"古い"を使わないで欲しい。

逆にオッサンは"古い"ほうが良いという概念を外して新しい作品もしっかり見て評価して欲しい。

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