「エイチ(叡智)は、AI-Human Integrationの世界的リーディングカンパニーになる」

株式会社エイチの伏見です。
僕たちが行なっていること、ビジョン、ミッションを言語化してみました。

それに先立って、弊社のメンバーに、
「人生で成し遂げたいことは何か?」というインタビューを実施してみました。

それらをまとめると私たちが共通して目指しているゴールはこんな感じになりました。


「どんな人でも(お金や情報アクセスへの過多に関わらず)自分がやりたいことにチャレンジできており、イキイキと暮らしている社会」
「働くという言葉をなくして、みんながやりたいことができ、強みを活かせる社会であり、その行為が価値を生むようにしたい。」
「インターネットが情報を隅々まで行き渡らせたと同じように、コンシェルジュが世界中に行き渡り、情報へのアクセスがさらに便利になり、リテラシーによらずとも誰でも同じクオリティの情報にアクセスできるようにしたい」

では、現状はどうか?私たち共通見解はこうなりました。

「資本や情報収集スキルの違いによって、自己実現の度合いに差異がある社会」

このギャップを埋めることが我々エイチ(叡智)の存在理由であることがわかりました。

これまでは、循環型社会を創ることで、資本の過多によって購買できるサービスの差異をなくしたい、多くの商品がモノ・スペース・ヒト・時間などをレンタル・シェアすることによって価格がほぼ無料であっても、流通できるようなインフラでありそういった社会を目指していました。

少し違う言い方をすると、すでに資本価値の低減が収まっているコモディティになった中古の商品を仕入れ、売却先を確保していく構造の中で、「限界コスト(厳密にいうと仕入原価)ゼロ」というレンタルの仕組みを使って、商品・サービスの獲得コスト=価格をどこまで下げ、どんな人でも最低限のサービスにアクセスできる社会、ひいては、その仕組みが資本を持つ人を平準化していくようなビジョン・ミッションの定義をしていました。

シェアリングエコノミー・サーキュラーエコノミーの考え方に近いですね。

その前提に、資本を持つ人が社会システムを牛耳っているという偏見。
そして、その貨幣システムをディスラプトするんだという「怒り」を源泉としていました。

怒りが源泉だということは、結局、僕自身がそのパラダイムに支配されているのだということがわかってきました。だから、変わっていかないと。

また、「資本を持つ人を平準化していくような力」は、非常に限定的であり、レンタルのマーケットサイズは限定的であり、事業を運営していく中で、人間はそういうコスト低減ばかりを求めているわけではないということが体感として少しずつわかるようになってきました。

これでは社会は何もかわらないんじゃないかと。
だんだんと思うようになってきました。

それらは、ベーシックインカムとAIが本当に実現した時に、人は何に価値を見出すのかという問いに近いと思いますが、過去には、物々交換と平和を謳歌していたパックス・ロマーナの時代には「文化やテクノロジー発展の時代」となったことからも、人々のニーズは、よりよい人間としての自己実現であり続けるのだというマズローの結論に従うのかもしれないと思いました。

メルカリさんも同じような中古品の流通を支える、まさに巨大プラットフォームでありますが、あれだけ認知度があり、素晴らしいサービスでありますが、流通などのあらゆるボトルネックを解除できたとしても、それでもやはり市場は限定的になってしまうんだ。という風に感じました。

むしろ、メルカリさんが起こした幸せは中古の流通を起こしたことでなく、
その過程で起きたヒトとヒトとのコミュニケーションであり、そちらに注目した方がメルカリさんの価値を説明できると思いました。

僕はレンタル事業での6年間のチャレンジを経て、もちろん、何もやりきれていない中でこんなことを言うのは言い訳になってしまうのを覚悟ですが、
レンタルなどによって価格をゼロにするという方法での社会変革がもたらすヒトの幸せへの影響は限定的かもしれない、そして、それらは、ヒトが幸せになるボトルネックを解除する限定的な役割を担えたとしても、それはヒトの自己実現をドライブするものにはなり得ないだろうし、そこに時間を使っていて果たしてよいのか?と問い続けた結果、NOという結論に至りました。

同時に、ロスチャイルド家やモルガン家など、いわゆる超一流資本家が過去に何をしてそのような立場になったのか。それらの行動の根底にはどのような思いがあったのか。という疑問から、できる限りの文献を読み、彼らがどのようにして世界権力を握るまでに至ったのかということに考えを巡らせる機会をいただきました。

そこでわかったことは、一言で言えば、


「彼らは悪意を強く持つような人間ではなく、非常に大きな善意を前提として、非常に解像度の高いリアリティと、現実的かつしたたかな戦略力、そして、No.1になりたいという競争力、仲間をつけていく人たらし力、事業を次々と展開するリスクをとる力」を持っていた人たちであり、只々、過去何千年の中で、最も「ビジョン実現能力」が高かった人たちなのではないかと思うようになりました。

現在のコンテキストでいえば、やはりGAFAと呼ばれるものに近く、只々非常に優れていた起業家および事業家だった方々であり、それらを家系として、もしくは法人としてしっかりと次世代にそれらの資産と影響力を受け継ぐ仕組みを構築をしていったとても素晴らしい人たちであったのだと思うようになりました。

そして、彼らが生きていた時代は、戦争真っ只中であり、マウンティングが当たり前の競争真っ只中の時代であり、そういったコンテクストの中で、圧倒的な努力と能力を背景にのしあがった人たちなのだと思うようになりました。

そういった私の中でのパラダイムシフトを経て、再度自分に問いかけた時に、純粋に僕は何を成し遂げたいのかを言葉にすると、それは、教育者を目指していた時も、1社目の創業であるエモーチオというキュレーションプラットフォームを作ろうとしていた時も、

その後のいくつかの創業も全ての根本の思いは、
「どんな人でも自分がやりたいことにチャレンジできており、イキイキと暮らしている社会」なのだと感じるようになりました。

我々は現在のミッションステートメントは、上記のような変遷を経て、
「つながりを ’なめらか’ に」へと変更されました。

過去ではなく未来をみた時に、これからの時代は間違いなく、AIによってあらゆる生活シーンが変化していきます。


ヒトの働きかたも変わっていきます。お金の概念も変わっていきます。

そんな中で、恐らく、データによるマッチング(つながり)の最適化はどんどん加速度的に進展していくでしょう。

では、ヒトの役割は何なのか?
それは「コンテキストを理解し、コンテキスト(言葉)を創る力」なんじゃないかなと思っています。

それが「人類の叡智」だと。

マスデータをAIに機械学習させていけば、ベストマッチングらしい答えが出るのはいいのですが、ベストマッチングは「らしい」に終わり、それはヒトの能力とAIの計算能力が乖離していけばいくほど納得感のないものになるでしょう。

それで果たしてヒトは幸せなのか。

ヒトの意志が交差しない中で物事が決定していくのだとしたら、それでは悲しい。

結局、「ヒトの納得度」が重要でありシアワセ感を形成するのだとすると、
そこにはやはり「言語化されたコンテキスト」が必要となり、それはどこまでいっても、「ヒト」が名付けることで意味を形成していく。

そして、それらのコンテキストを多様にしていくことが、人がやりたいと思う動機を生み出すことに寄与し、それらが多様性を生み出し、人の潜在意識を引き出していくことで、文化を豊かにしていくんじゃないかと。

言い切ってしまえば、ヒトは、潜在的なポテンシャルのある自分に出会い、その自分になるために努力をしていくことこそが幸せなのではないかと。

26歳のときに創業した株式会社エモーチオの語源は、まさに"e(動かす) + motio(心)"であり、「感即動」

ヒトが「できる!」とか「やりたい!」という思いを生み出す源泉は
「コンテキスト」であると定義し、コンテキストをインターネットに膨大にCGMによって乗せていくチャレンジでした。

リクルートが雑誌を強みとした膨大なクライアントタッチポイントを生かして、就職とか結婚とか住宅とか、そういった領域を営業力で囲い込み、情報をバーティカルに載せていった。そういうWeb1.0を超え、どうやってクロスバーティカルをつなげていくのか。また、NAVERなどのCGM型キュレーションが旺盛ななかで、どうやってボトムアップでの情報を収集していくのか。そういう彼らの課題に合っていたことで、当時にしては巨大な10億円という出資を元に、新しい情報のあり方へチャレンジをしました。
https://news.ameba.jp/entry/20111004-369

そのチャレンジは、グーグルキラーとPRされた結果、googleの検索結果から排除されるという結末によって終わりましたが、やっぱりそのチャレンジをあれから10年経った今でも、形を変えてチャレンジしているのだと認識しました。

僕たちは、

AIの中にヒトの知性や感性を融合させる仕組みを構築したい。

そして、それは、

「コンシェルジュ」という仕組みによって実現できるんじゃないかという仮説です。

人が「コンテキスト」を言語化できない中で、コミュニケーションを通じて相手が何を欲しているのかを理解し、それらの曖昧な認識の中で、何かを提案した結果として「いい」と思うか「いけてない」と思うかという感性への問いかけを繰り返す。

その問いかけを何度も繰り返すことで、コンテクストが輪郭を帯び始め、潜在的な意識が言語へと顕在化される。

問いかけのプロセスを機械学習する中でマッチング精度は高められていき、その共通点となる部分について、それらが選択された理由を言葉にする中でコンテキストが言語化されていく。

その問いかけの中で、実はヒトの顕在意識は、顕在化されていく、明確化される。その結果として、感情が動き、行動が起こる。そうすると思いは実現されていく。このプロセスはコーチングのプロセスに似ている。そうやって自己実現をヒトは達成していく。


だから、その自己実現のための行動の源となるコンテキストをどんどん創造し、言語化し、データ化し、知恵としていく中で「つながりがなめらかに」なっていく。

その先に、「どんな人でも自分がやりたいことにチャレンジできており、イキイキと暮らしている社会」があるんじゃないかと思っています。

コンシェルジュの目的は、AIにはできない人間らしさを言語化し、コンテキストを生み出していくこと。今度は、googleに依存しない形で・・(笑)

言葉として想起できる検索キーワードなどというものは、非常に限定的で、その言葉から派生するものからしか物事が繋がっていかないなどという構造では、まだまだ人の潜在能力は開花しない。

あのキュレーションの時代から10年経った今、Instagramの画像から若者がレストランやいろんなものを検索する時代になったのは、やはり言語化できない感性やコンテキストが存在し、検索や口コミでは意思決定に不十分であるということの証明だと思う。

「コンシェルジュ」を極めることで、
僕たちは「AI-Human Integrationの世界的リーディングカンパニーになる」

それらの人間同士のコミュニケーションによって顕在化されたコンテクストをAIマッチングに統合させることで、よりなめらかなアクセスが実現できる。

そういう風に考えるようになりました。
エイチという会社および、そのチャレンジを一緒にしている私たちが達成したいことはそんなことです。

こんなチャレンジに同意してくださる方は、

是非とも一緒に力を貸して欲しいです!
COO、CTO、CFOなど、あらゆる職種で仲間を募集しています。

リスクを思いきって取り、踏み込んでいく意思を固め、「信託型SO」により、事業の成功を関わってくださるメンバーで「山分け」のような形で還元できる仕組みや、これから大きく踏み出すための提携などの準備もどんどん整いつつあります。

是非、一緒に、こんな社会を実現していきませんか?
仲間になってくださる方を本格的に募集しています!

突き抜けていきたいです!

少しでも興味があるなと思ってくださった方は、直接メッセください!
https://www.facebook.com/masafushimi

▼プロフィール

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伏見 匡矩〈ふしみ・まさのり〉1983年6月14日生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。2006年にP&Gマーケティング本部入社。その後、シンガポールに出向し、帰国。2010年レキットベンキーザー社にて、シニアマーケティングマネージャー。2011年株式会社エモーチオ創業、リクルートから出資を受けスピンアウト。2013年タクシーのシェアリングを行う英国スタートアップ「HAILO」の国内法人立ち上げをマーケティング責任者として担当。同時に、ベビー用品のレンタルを行う株式会社ココロイロ創業。翌年にはカラーミーショップ対象銀賞を受賞し、全国6万店舗中3位に。2013年、ソフトバンクアカデミア3期生。2014年には国内美容求人サイトにCSOとして就任し、経営をV字回復させ、19.8億円で事業譲渡。2015年スペースシェアリングを行う株式会社エイチ 代表取締役に就任。2018年には、フリーランスエンジニアのシェアリングを行う株式会社エイチワークス をリクルートと業務提携の上で創業。2019年、2事業を売却した上で、事業を一本化し、現在に至る。

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