幼少期からの家庭環境、親のしつけ、 エゴ抑圧と神経症との関連
なぜ神経症に陥ったのか? 親の育て方、育った環境とエゴの抑圧
大人になっても悩む人の親は、子供の心を萎縮させてしまう性向がある。
のびのびさせてなかったり、「こうあるべき」「こうでなくてはいけない」と非常に偏った育て方をしてしまう。
それはその親の親からの教育やしつけの問題もあるんだけれど、とにかく子供はのびのび出来ないし、自由じゃなくなってしまう。
自分の地をさらけ出せないで、いつも自分を防衛して生きるようになる。
人の顔色、しぐさなどの反応を一々チェックして、病んだ状況判断をしてしまい、自己主張もできなくなる。
そのもろく繊細になっている神経の状態で、何かしらの精神的ショックを受けると、マイナスの感情が強化されていく。
不安や怯えや孤独や恐怖に浸かると、その感情しか悪い意味で育たなくなる。
そして、どんなに頑張っても自分では克服不可能な神経症へとつながっていくケースが非常に多い。
抑圧して生きてきた人の生きづらさ
そうなると、最悪なまでに自分の心を抑圧してしまう。
満たしたいエゴを満たせなくなり、わがままができなくなる。
無理矢理やったとしても、人の視線を気にしたり、罪悪感を感じてたり、ひどいと心身症的になり、体も不調になり、いつもきつい状態になる。
すると、学校や社会に出た時、人間関係や日常の習慣でも、同じように加速度的に悪い波紋を広げていく。
いろんな場面に適用されていく。
どこにいっても、何をやっても自分を出せなくなる。
つまり自分を抑えようとすることだから、エゴを抑圧することになる。
自分をさらけ出さず、抑え殺す人間は、当然満足できない、充たされない。
喜びやわき上がる感情もしだいに死んでいく。
それでも作り笑いや必死で演技や知恵で乗り切ろうとするが、いつしか限界が来る。
価値を認められず自己承認欲求がない子供
親にそのままの価値を認められないで育ってきた子供は、自分の中でも存在価値を認められない。
自信がつかないし、寂しい。
孤独の感情が増し、もろくなっている。
だから非常に傷つきやすい。
それから今度、親があんまり強いと、萎縮した子供にとっては、人の中でも自己主張をしないから(する術を学べないため)、人に合わせるような生き方をしてしまう。
エゴを充たせないと、何かあるごとに罪悪感を持ってしまう人も多い。
怖いことに、人間関係でも感動がない人は、コミュニケーションも人と取りにくくなるし、疎外されやすい。
相手にも楽しみを与えられないし、バランスがとれないから、結局は人間関係も悪化する。
仲良くしたくても、逆に浮いて孤立をしてしまったりする。
ますます対人恐怖、表情恐怖症、視線恐怖症といった社会不安障害的な症状が大きくなる。
常に脳に重い負荷がかかっているわけだから、うつ病にもなりやすくなる。
ストレスを浴び続け、発散もできない。
楽しもうとしても、抑圧することが身についてまい、耐えるだけ耐えるけれど、心がもろくなっているから、憂鬱に支配されるのは当然のことだ。
孤立したくない、阻害されたくない、そして自分を殺す
孤立した人は相手に合わせよう、疎外されないようにしようと思って生きている。
感情がない(あまりわきたたない)人が相手に合わせようとすると、感情が余計もろくなるから、余計うつ病気味になる。あるいは対人恐怖が悪化したりする。
でも、本人は必死で人と合わせようと頑張っている。
本当にすごい努力をしてきている。
そのエネルギーといったら、もし建設的方向に使えれば、とんでもない成果をあげられるほどだ。
しかし、現実はその逆にばかり加速して、その努力がすべて徒労で空虚に感じる。
これでは悩むのは当然だ。
エゴの抑圧、潜在意識への抑圧、神経症、あがり症
対人的緊張と親とエゴ抑圧の関係
強い親とか力関係で圧力を受けた子供は、地を出せなくなる。
自己主張が出来ないし、やっぱり存在価値を自分に見いだせない。
傷つきやすく、マイナス思考に陥る。
それから自分を抑圧して強い力で押さえつけられたり、それ以外にも「こうあるべきなんだ」と親に教育されると、その枠から出られなくなる。
だから、冒険心が潰され、リスクチャレンジできなくなり、逃避と防衛本能が大きくなる。
知恵と演技で自分を守りながら行動するようになる。
恥をかいたらおしまいだ、失敗したらおしまいだ…
そのために恥はさらしたくない、どう見られるかとか、変に見られるんじゃないかとか、少し相手に笑われたりすることへ恐怖が飛躍的に高まる。
何か失敗すると自己嫌悪に陥る、それが強い。
そうすると当然、人前で発表や発言したときに人の何十倍もあがってしまう。
失敗は許されないし、恥もかきたくない。
人から変に思われたくない、うまくやろうとしてしまう。
受け身に終止し、人からどう思われるか…
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