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【コラム】神社仏閣古代史徒然

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古代史を独自に研究したり、 神社仏閣を参拝したり、 日々過ごす中で思ったことを書いています。 伊勢に住んでみての発見なども。
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#古代史

【コラム】安倍さん襲撃事件を古代史好きがセンチメンタルに思いを馳せるコト

安倍晋三元総理が奈良・大和西大寺駅で襲撃され、 早くも二七日が来ようとしています。 大和西大寺駅と言えば、平城京のあった場所ですよね。 そしてその平城京遷都が決まった和銅元年(709年)に 造平城京司の長官に任命されたのが、阿部宿奈麻呂です。 阿部宿奈麻呂は阿部比羅夫の息子で、 阿部仲麻呂の伯父にあたる人です。 (諸説あり) 阿部仲麻呂といえば、遣唐使になり 「天の原ふりさけ見れば春日なる三笠の山に出し月かも」 と詠んだことで有名ですが、 この仲麻呂が唐で『金烏玉兎集』

自己紹介

はじめまして、かつらぎ栄(えい)と申します。 小5で、氷室冴子先生&山内直美先生の「ざ・ちぇんじ」で平安時代&京都に目覚め、 そのまま歴史浪漫好きが高じて、大学では国文学科に入学。 平安好きを突き走りつつも、万葉集を学ぶうちに古代史に興味を持ちはじめ、 大学を卒業してから20年近く経って、なんと卒論のテーマの地でもあった伊勢にご縁をいただき、 明治生まれの古民家でお店を経営しながら、伊勢の歴史に触れるという贅沢な時間を過ごすことができました。 (現在は関東に帰参中

なぜ伊勢?

そもそも、なぜ私が伊勢に移住するに至ったか? これから伊勢及び古代史の考察をまとめていく前に、そのお話をしておこうと思います。 「自己紹介」でもお話しましたが、私は大学時代の卒論のテーマが伊勢絡みでして、初めて伊勢を訪れたのも学生時代、ゼミ合宿においてでした。 初めての伊勢神宮は両宮ともに、今のように参拝客が多くはなく、気圧されるくらいの凛とした静けさの中にありました。 「神さびる」とはこういうことか… そう思ったのを鮮明に覚えています。 それから8年ほどは伊勢を