マガジンのカバー画像

【コラム】神社仏閣古代史徒然

5
古代史を独自に研究したり、 神社仏閣を参拝したり、 日々過ごす中で思ったことを書いています。 伊勢に住んでみての発見なども。
運営しているクリエイター

2021年4月の記事一覧

【コラム】伊勢神宮と八幡宮~その空間の差

伊勢神宮のご祭神はアマテラスオオミカミ。 宇佐を本宮とする八幡宮のご祭神は応神天皇。 どちらも皇族に縁の神社なのに、なぜこんなに違うのだろう? そう思ったことのある方は、神社好き&古代史好き筋には多いと思います。 この疑問の答えはただひとつ。「伊勢は聖域である」ということだと私は考えます。 自分語りを少々致しますと、私は世田谷八幡宮のすぐそばで生まれ育ちました。子供の頃の八幡様は近所の子供たちにとっては遊び場で、「公園に行ってくる」という感覚で「八幡様に行って来る」

自己紹介

はじめまして、かつらぎ栄(えい)と申します。 小5で、氷室冴子先生&山内直美先生の「ざ・ちぇんじ」で平安時代&京都に目覚め、 そのまま歴史浪漫好きが高じて、大学では国文学科に入学。 平安好きを突き走りつつも、万葉集を学ぶうちに古代史に興味を持ちはじめ、 大学を卒業してから20年近く経って、なんと卒論のテーマの地でもあった伊勢にご縁をいただき、 明治生まれの古民家でお店を経営しながら、伊勢の歴史に触れるという贅沢な時間を過ごすことができました。 (現在は関東に帰参中

なぜ伊勢?

そもそも、なぜ私が伊勢に移住するに至ったか? これから伊勢及び古代史の考察をまとめていく前に、そのお話をしておこうと思います。 「自己紹介」でもお話しましたが、私は大学時代の卒論のテーマが伊勢絡みでして、初めて伊勢を訪れたのも学生時代、ゼミ合宿においてでした。 初めての伊勢神宮は両宮ともに、今のように参拝客が多くはなく、気圧されるくらいの凛とした静けさの中にありました。 「神さびる」とはこういうことか… そう思ったのを鮮明に覚えています。 それから8年ほどは伊勢を