手紙
明日の音楽会、見学だけでもと思っていたのですが、条件を満たせなければ見にも行かせてもらえないのであれば、もう良いかなぁ、と、母である私が思いました。
条件を満たせなければ、学生ではない、在校生ではない、人間ですらない、学校で学ぶ資格はない、ということですよね。
少なくとも、いまのあの子にはそう聞こえているような気がします。
学校に行かないと死んでしまう子に、条件を満たさなければ学校に来てはいけないんだよと教えるのが、いまの日本の学校教育なのだなと思います。
不登校の子にも平等に学ぶ権利をだなんて、嘘ばっかり。教育って、なんなんでしょうね。
これは、いまの母の素直な気持ちです。
他の子の手前、条件を満たさないで登校することを認められないというけれど、条件を満たさないままで登校したいと思っている生徒が、実際問題そんなにいるのですかね。
嫌なことを強要するのが学校教育ですか?
少なくとも私は、学校が好きで登校していましたよ。
学生なんだな、学んでいるんだなという証を誇りに思っていたような気がします。
親のひいき目かもしれないけれど、あの子にだって、そういう気持ちがあるように見える。だけどいまは、それをどうしてもできない。
だったら、条件を満たすことよりも、もっと大切にしなければいけないことがあるのではないか?
そう、私は思ってしまいます。
一生、手元に置いておきたくなるような詩集を作りたい。 こころが折れそうなときに力をくれる絵本を作りたい。