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絵本専門士 藤得顕の「絵本の⽊」

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絵本は、楽しむためにある。 絵本は、読み⼿・⾒る⼈が⼀緒に楽しむから味わい深くなる。 絵本は、⼦どもはもちろん⼤⼈が読む“からこそ”楽しい。 絵本は、まるで⽊のようだ。 何も⾔…
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2020年4月の記事一覧

一期一会の読み

1、 私の読みを変えた「読みあい」という在り方  私は一時期子どもと絵本を読むのが苦痛だった時がありました。「子どもを楽しませなければいけない」「いい読みをしなければいけない」「特別な読みをしなければいけない」という枷を、気づかぬうちに自分にはめていたからです。  枷を外すキッカケをもたらしたのは、児童文学作家・絵本作家・児童教育学者である村中李衣先生との出会いです。出会いといっても、絵本専門士の先輩であるうっちー先生から勧められた村中先生の書籍を読み、一方的な片思い状態