幼少期

私が産まれた時代は

・ニュータウン開発

が盛んだった後半、団地や同じ型をした一戸建ての量産が重なり

周りを見れば子供がたくさんいる時代でした。
小学校では1クラス30〜のそれが6クラスくらいあるのが普通で
母親は専業主婦、父親はサラリーマン家庭が多かったイメージです。

記憶は曖昧ですが、母親がエホバの証人と勉強し始めたのが私が幼稚園くらい。
同じ様に勉強を始める家庭も幾つかありました。

小学校1年の時にはすでに親に連れられ、先生には「○○は参加出来ない」と言う状況になっていました。

もちろんそれは私の意志では到底ありません。
小学1年生にそんな知識や理解力なんてありませんから。

代表的な事で言えば

・校歌は歌えない
・クリスマス、七夕なと祝う行事は参加出来ない
・クジラの肉は血抜き出来ていない為、給食は食べれない
・投票や選挙の様な型で誰かを選ぶ活動は参加出来ない

普段の生活で言えば
・お誕生日会には参加出来ない

等がありました。

これらは聖書に書かれている内容からの解釈であって
聖書に直接その活動はNG!なんて事はもちろん書かれていません。

小学校の高学年になるにつれて
その事は担任に自分で伝えるように言われました。
とにかくそれが苦痛だった記憶があります。

・自分の家は周りとは違う
・同じ事が出来ない

ただ、絶望していたかと言えばそうでもなく
子供が多かった時代で、同じ歳の子、仲良しの子、よく遊ぶお兄ちゃんお姉ちゃんたちの中にも同じエホバの証人の子達がいて
その子たちも学校で先生に話し、頑張っている
これを目にしていたので、苦痛だとしても仕方ない事だ。と思っていました。

例えば七夕とかの行事の時は
始まると自分だけ別の教室に移動し、移動した教室に知り合いのエホバの証人の子がいたら少し安心し
行事が終わりまた教室に帰って行くのが苦痛…
毎回そんな感じです。

周りの友達はいつも不思議そうに見てましたが、なぜ?なんで?どうして?と強く聞かれる事もあまりなく。

言ってみれば、子供に宗教だとか信仰だとか分かるはずもなく興味すらないですよね。
私自身も
「親がやってるから仕方ない」
これでしかなかった。

これは信仰や聖書や宗教を否定や馬鹿にしてるのではなく
この世に産まれて来て日も浅い子供が

・この世界の何も知らない
・知識もない
・生きる術すら自分にない

そんな子供に到底理解出来る話しではなく、ただ無意味に苦痛を与え、時間を奪い、生き方を分からなくさせる親のエゴです。

20歳を超えて世間に出て仕事をし、いろんな事を見て感じ、その上で学び信じてその道を進む、これなら自分で選んでいるので納得も出来ます。

言ってみれば親はその状況ですが、二世は全く違います。

何故か分からないまま苦痛が多い。
逆を返せば

●親の為に人と違う人生がスタート

これでしかありません。

親が集会に行く、小さな子供が1人で家に居れない。仕方なく行く、連れて行かれる
自分がエホバの証人の活動を熱心にすれば親が喜ぶ。仕方なく活動する

私は小さな頃から走り回る事が好きで、野球やバスケットやサッカーが好きでした。
運動神経も良い方で、小学高学年になってくると身長も伸び学校外の活動のスポーツチームから声をかけてもらったり。

ただ当時のエホバの証人の間での雰囲気と言えば
・習い事より伝道活動
だったので全てお断りした記憶があります。

伝道活動、または奉仕活動ですが
親に連れられて一件一件家を回り2時間とか3時間近所をウロウロする。
普段の遊びで着る服ではなく、ちゃんとしたシャツとか着せられて。

これ何度も書きますが、20歳を超えて自分の判断ならいいですけど
・訳も分からない
・信仰心なんてない
そんな子供を引き連れてする伝道活動は????としか思えないんですよね。
親や大人のエゴでしかありません。

そもそもこの
親、大人たちの信仰心もかなり分類されて来ます。
それはまた書くとして
小さな子供達に信仰心を持てと言うのが大きな間違いで、無理でしょう。

「いや、私は信仰心があります!」

そんな子供もいるかも知れませんが、圧倒的に子供にはこの世界の情報不足と経験不足で、不足したまま完全な信仰など抱く事は不可能です。

宗教という観点から見ると
これからいろいろ学んで行く段階の子供に、一つの事に縛って生き方を見せてしまう事は子供の人権侵害じゃないかと思います。

エホバの証人の否定と言うよりも
子供の自由は大切だと思います。
何故なら元二世と書いてる通り、違う道に進んだ時に幼少期の体験から非常に生きづらくなる事が二世にはよくあるからです。

そしてその感情は一世の親には分からない。

体罰の問題、進路の問題
いろいろその後ありました。
一つ一つまた書いて行こうと思います。





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