宝石の国99話でフォスが気づいたことについて(宝石の国フリーク求

めちゃくちゃ太っ腹な全話公開が来たので107話まで一気読みしました、完全初見です。99話で引っかかった部分があったので何か解釈を持ってる方は教えてほしいなという思いでnoteを書いています。

フォスが自身の望みに気づくまでの流れ

石くんが完璧ではなくても自信があると言う→フォスが望みの正体を知るという流れ。
初見で読んだときは今の流れでなんでそんな重大なことに気づいたんだ?自分の読解力が足りないのか?と思いました。石くんが望みや愛について語ったりしてくれれば話の流れを容易に納得できたと思うんですが、
石くんの言葉→フォスの気づきがバシッとつながる感じがしなかったんですよね。その後色々考えたり何回か読み返してそれっぽいとらえ方は思い浮かんだのですが、この解釈であってるのか…?となっています。
基本的には会話の流れを汲む方向の解釈をしたんですが、微妙に二転三転したのでそれも書きます。

1.「誰からも愛されたい」は周りの宝石達からだけじゃなく、自分で自分を愛することも含んでいるという解釈

自分で自分を愛していないから、周りがどうこう以前に望みが叶うわけないという話かなと思いました。最初は「誰からも」の言葉選びを重視してこう考えたんですが、石くんの発言をあまり踏まえていないというのと序盤のフォスに関して自己愛はありそうな感じがしたので少し違う感じがします。

2.石くんの境遇と過去の自分を重ねたという解釈

物語序盤では周りの宝石達は親切にしたり、話しかけてくれていた。完璧ではなくてもありのままの自分を肯定してやれば望みは叶っていたはずだった。
石くんの「君は親切で僕に優しく話しかけてくれている」という部分に重きを置いた感じです。この解釈だと物語でよくある投影っぽくなって綺麗なんですが、フォスの言葉と若干ずれる感じもします。ここでのフォスは今まで望みを知らないまま来てしまった後悔を口にしていて、愛されてたことに気づけなかった後悔をしているわけではないので。あとフォスが物語序盤で愛されてたかどうかはなんともいえない感じなのでそこも微妙な点。

3.自身の望みを知らないまま行動しても幸せになることはないと気づいた。何を求めているかも分からないまま走り続けた結果破滅したことを後悔している

解釈というかフォスの言葉を流れに沿ってそのままとらえただけです。石くんのセリフ内容を無視気味でいいなら、これが一番自然ですっきりしていると思います。ただ、石くんアップの「不満はない、完璧じゃないけど自分が良いと思ってる」ってセリフがあんま関係ないって話の流れ的にどうなんかなー。

4.自分が幸せかどうかは自分で決めることができる、そうするべきものだと気づいた。望み(目的)を自覚しそれを叶えるというプロセスもその1つだということ

フォスと石くんのセリフと流れを全部汲もうとして3から相当抽象的な感じになりました。望みの内容より望みを自覚しなかった後悔の方が要素として強そうなので、それを広く捉えてどうすれば満たされたのか幸せになれたのかにフォスが気づいたという方向。作中全体で幸せや望み、変化みたいな要素は大事にされていると思うので、間違ってはないけれどちょっとザックリしすぎかなという感じもします。

最後に

自分の中での解釈の変遷を4つに分けて書きました。どれもそれっぽいなーと思いつつ完全にしっくりくるものはないので、宝石の国に詳しい方や何か自分なりの解釈がある方は教えてくださるとありがたいです。


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