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噴火被害に遭った2日目

2021年1月16日(日)
起きて外を見たら空は明るさを取り戻していたが、下は全て真っ黒な灰に包まれていた

2cm強積もった火山灰
雪以外に積もったものを初めて見た

硫黄の匂いがすごかった
温泉と同じ匂いだったが、
体には悪いからマスクをした方がいいとのことだった

日曜日だがコンビニは開くように政府から通達があったそうで、全てのコンビニが開いていた
こんなことはトンガで初めてだったらしい

島に唯一あるガソリンスタンドは
昨日の夜、タンクが空になってしまい
島には1滴のガソリンも残っていなかった

海が落ち着いているという情報を聞きつけて、泊まっていたリゾートに荷物を取りに戻る事になった


津波はリゾートを襲っていた
私たちの部屋は少し高くなっていたので、中までは入ってなかったが、すぐ目の前まで津波が来ていたのがわかった

たくさんの泥と流木が残されていた

私たちが噴火音を聞いたバルコニーは
大きな流木が刺さって破壊されていた

トーマスが家やリゾート内を確認したら、津波が届いていない場所でも、いろいろな物が無くなっていると言っていた

こんな悲惨な状況下で、誰かが盗んでいるらしい

最低な人間はどの国にもいるもんだ
どうしてそんなことができようか


日曜日だからなのか、噴火が起きたからなのか、町は静まりかえっていた

子供たちは遊びたがったが、
外は火山灰に包まれているので外には出られなかった
窓を開けていると風が吹くたびに灰が部屋に入ってくる
そんな日に限ってとても暑く、扇風機だけでは暮らせず、なるべく体を動かさず過ごした


食事はみんなで食べた
それぞれ持っているものを合わせて、
料理は自然と順番に作っていた

朝はクラッカーにジャムやコンビーフを塗って食べた

お昼はマァマが、ヌードルシピ(マトン肉とトマト、ピーマン、インスタントヌードルを鍋でグツグツしたもの)を作ってくれた

夕飯は私がお米を鍋で炊いて、旦那がコンビーフと玉ねぎ炒めのおかずを作った
これはトンガ人用で、私と子供用には卵チャーハンを作り、みんなすごい勢いで食べた

ちなみに調味料は、醤油と塩のみ
それでも意外と色んな料理が出来るぞ、と頭の中で構想していた

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