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噴火被害に遭った3日目

2022年1月17日(月)
本来なら今日家に帰るはずだったが
船は思った通り来ないということなので
朝からリゾートを片付ける事になった

津波が届いていない場所のドアも誰かに故意に壊されていて、椅子や電化製品が盗まれていた

オーナー達が住んでいる家の物を、後ろにあるコンテナ倉庫に移して、鍵を閉める作業をみんなでやった

どこもかしこも火山灰だらけで
本当に全てが真っ黒だった

風が吹くと、ココナッツやマンゴーの木に付いている灰が降ってきて、それが目に入ってとても安全ではなかった

私の泊まっていた部屋をまず掃除して、子供たちはその中で遊ばせた

大人たちがオーナー自宅の荷物を倉庫に移動している最中に、またしても噴火が起きたというアラームが鳴った

荷物移動は諦めてすぐまた車に乗って借り家に戻る途中、3部屋空いている別の宿を見つけて、みんなでそっちに移動する事にした

理由は、
ガソリンが残り少ない
近くに歩いて行けるコンビニがある
リゾートに近い


問題は他にもあった
飲料水が無かった
コンビニ全て売り切れてしまっていて
仕方なく牛乳を4パック買った

レインウォーターは火山灰が降り注いでしまったのでタンクの水は飲めない

水道水は出るので、なくなったら飲むしかないのか…飲めるのか?不明だ

洗濯物も溜まり、着る服もあと1日分しか残っていなかった

水道水は出るとは言え、チョロチョロしか出ないのでシャワーを浴びるのも時間がかかった

シャワーのついでに、明日必要な服を石鹸で手洗いして、部屋の中に干した

屋根にたくさんの火山灰が乗っていて
風が吹くとそれが舞うので
周りの家はこぞって屋根の掃除をしていた

本来であればここは非難地域なんだと思った
そんな場所で私たちは生活を強いられていた



銀行は閉まり、ATMも使えなかった

携帯はローカル同士の電話は出来たが、インターネットはダウンしていた

海外電話も繋がらなかったので、
日本へ電話も出来ず、家族や友人が心配してるだろうなと、とても気にかけていた

今日は朝はシリアル、お昼はケイリーがリゾートの冷凍庫にあったミートパイを持ってきてくれてオーブンで温めてくれた。
夕飯はケイリーがトマトソースにでっかいソーセージが入ったスパゲティを作ってくれた

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