【自分の中国語の発音を「見える化」して発音矯正するアプリ】 ほぼ中国ビジネス(339号)

「ほぼ中国ビジネス」の江口です。


私は中国在住12年目なので、初対面の方からは間違いなく「中国語ペラペラですよね」と言われるのですが、恥ずかしながら中国語はいまいちレベルです(泣)。その主な原因が「発音」。

中国語はピンイン通りに発音できないと中々通じないので、未だに何回話しても中国人に伝わらず心が折れることもあります。

そんな私と同じように中国語の発音に苦労をしている方に朗報です。自分の中国語の発音を「見える化」して、修正できるアプリがあるのです。しかも無料。

そのアプリとは、NHKが提供している「NHK声調確認くん」。

【NHK声調確認くん】
「NHK語学講座」のアプリをダウンロードすると、その中に「声調確認」のメニューがあります。正解の発音の後に自分の発音を録音すると、四声通りに発音されているかがグラフですぐわかります。私は「網友」の「友」の発音すらできていないことがわかりました(笑)

中国語教室に通うなどして、中国人の先生に直接指導してもらうのが一番いいかもしれませんが、そういう時間がないけど、中国語の発音を修正したい私のような人には役に立つアプリだと思います。ぜひ試してみてください。

それでは今週のメルマガをお届けいたします。



■今週号の目次:

1.【気になる中国時事ネタ解説】
2.【編集長の独り言】
3.【編集後記】

■【気になる時事ネタ解説】

時事ネタの中から気になるものを編集長江口の独断と偏見でセレクトし、 個人的な見解をコメントするコーナーです。

「中国」「中国以外」それぞれのカテゴリーに関して私自身の主観的な 基準で、面白い・価値があると思う時事ネタを各10個程度に絞り込んで ご紹介します。

(1)【ロケットで「全世界1時間配送」、中国EC「タオバオ」が2022年に初の打ち上げを目指す】
もしこれが実現されたら本当にすごい。2022年に実現するかどうかはともかく、アラフィフの私が死ぬまでには実現しているかも…

(2)【体験の出口を争う日本のキャッシュレス、体験の入口から作る中国のキャッシュレス】
中国在住の日本人も知らない人が少なくない最近の中国のキャッシュレス事情がよく分かる澤田さんのコラム

(3)【フォロワー数1位、中国官製報道のSNS適応成功の裏にあるニュース製作「厨房」とは】
日本の公的機関もこのくらい柔軟にうまく最新技術を使えばいいのに…

(4)【「令和」に関して炎上する中国ネット】
遠藤誉先生のコラム

(5)【インスタ型の商品レビューで躍進の「小紅書」、新たなECプラットフォーム「小紅店」リリースへ】
ソーシャル系SNSの小紅書が、11SKUに絞った新しいECプラットフォーム「小紅店」をスタート。情報が乱立するなかで、引き算で商品数を絞って勝負するスタイルが中国でもうけるか。商品選び次第か。

(6)【SNS上で無条件の賛美が受けられる「誇誇群」 若者たちの今】
承認欲求が高まるSNS世代に「褒める」ことでお金を稼ぐ仕組みが出てくるところがさすが中国

(7)【中国の砂漠に「仮想・横須賀基地」 ミサイル実験場か】
当然色々想定してこういうことをやるのは当たり前。ただ我が地元横須賀がターゲットとして出てくるのは心理的に怖い

(8)【ツタヤが杭州に出店】
3000平方メートルの店を出す予定とのこと。増田さんにはぜひ期待を裏切って、まずはプチ成功して欲しいところ

---ここから中国と無関係の日本等のトピックTOP10---

(1)【タカラトミーが「人生ゲーム」令和版 カネよりフォロワー 】
早いし新しい。元々新元号発表を待っての発表だったんだろうけど。しかし私が子供時代に遊んだ人生ゲームとは全く違うゲームになっていておじさん感がすごい。

(2)【メルカリが「AI領域に最注力し、テックカンパニーとして世界を目指す」と宣言】
メルカリが具体的にどうAIに取り組んでいるのか、いくのかの話。孫正義も「これからはAI」と言っているくらいだから、やっぱりAIですね、これからは。

(3)【マックがテック化。約330億円でAIメニューを導入へ】
ということでマクドナルドもAI投資(笑)

(4)【DeNA南場会長に聞く、若者よ「起業バブル」の波に乗れ】
金策はいつでも大変
 

(5)【家入一真が「見返りを求めない」エンジェル投資をする理由】
家入さんはとても貴重な存在に見える
 

(6)【「署名のないクレジットカード」というAppleの再発明】
中国もそうだけど、今後は生活の全てのトランザクションで信用が判定されると考えれば、セキュリティ力のあるappleがカード事業に参入するのも真っ当か

(7)【土使わずにジャガイモを人工栽培 宇宙進出にも役立つ?】
これは地味だけど、すごい成果かも
 

(8)【家族じゃなくて“ファミリー“と生きていく。家庭を壊した僕が決めたこと】
総合格闘家青木真也のコラム。私も青木真也の生き様のファンの1人。

(9)【元世界チャンピオン鬼塚勝也が語る半生。最大の転機に下した決断】
私が学生時代の世界チャンピオン鬼塚勝也。なつかしい。あまりKOがなく、判定でしのいで勝つイメージが強いチャンピオンだったけど、今は絵を書くアーティストなのか

■【編集長の独り言】
   ビジネス本を出版する方法(自費出版ではなく、出版社から出版する方法)

このメルマガの読者の中には「私もいつかはビジネス本を出したい」と思っている方もいるのではないかと思います。

とは言え「どうやったら本を出版できるのか分からない」、「自費出版であればお金さえ払えば一応本を出せるけど、できれば出版社から本を出して印税なんかももらいたい」…となって止まってしまうのが普通でしょう。

でも(自費出版ではなく)出版社からの出版は不可能ではないのです。知名度なし、コネなしの状態から一応出版できた凡人の私が言うのですから間違いありません。

【中国13億人を相手に商売する方法】
手前味噌ですが、中国暦が長い方からの評価も悪くない拙著です(笑)

ときどき、知り合いから「どうやったら江口さんみたいな人でも本を出版できるんですか」と失礼な質問も受けるので(笑)、私なりの経験に基づく方法論を書いてみたいと思います。

最近「THE TEAM」というチーム作りの法則に関する本を出版したリンクアンドモチベーションの麻野さんがこちらの記事で「この本の出版のきっかけは、編集者への売り込みです」と答えていますが、やはり「待ち」ではなく、「自ら動く」必要がると思います(ベンチャー界隈では有名な麻野さんですら、声がけを待つのではなく自ら動いているのですから)。

【今回の『THE TEAM』は僕が幻冬舎の天才編集者・箕輪厚介さんに持ち込んだ企画だったんですよ】
自ら動くのは当たり前として、出版社に興味をもってもらい本を出版してもらうためには、基本的に「ネタ」、「コネ」、「タイミング」の3つが必要だと思います。

人にお金を払って読んでもらう本を書くのですから、それに値する「ネタ」があるのは当たり前ですね。私はメルマガや雑誌連載などがあり、ネタのストックがある程度あったので、ここはあまり苦労はしませんでした。

次の「コネ」も自明でしょう。出版社の正面入口から原稿を持ち込んでも、中々決定権のある人に巡り会えないので、知り合いに頼み込むなどして、編集長とか有力な編集者とかを紹介してもらい、企画書とか原稿サンプルを持ち込んでアピールする必要があります(ただ正面入口からの突破も成功する場合があります。私は以前連載していたダイヤモンド・オンラインの日本人の知らないリアル中国ビジネスも、実はダイヤモンド社のトップページに掲載されていたinfoへのアピールメールがきっかけでした)。

ただし、「ネタ」と「コネ」が揃っているだけでは、非有名人は本を出版できません。私は2014年に出版したのですが、書籍のほとんどの原稿はその3年前くらいには揃っていました。そして(ビジネスの営業のためにも本を出版したかったので)、知り合いに頼み込んで紹介してもらった出版会社3社のビジネス書の編集長の方々に会って、企画書と原稿を持ってアピールしたのですが、全く相手にされませんでした。最終的に私の本を出版してくれたディスカヴァー21も、同じ編集長の方に3回くらい押し売りのように手を変え品を変えアピールして、ようやく出版が実現したのです。

では、3回目とそれまでと何が違ったのか。それは「タイミング」です。

「タイミング=世の中の雰囲気」ですね。私がアピールしてもアピールしても相手にされなかった2012年ごろはちょうど尖閣諸島の問題もあり、日本国内の雰囲気は「アンチ中国」でした。そんな雰囲気の中、「中国ビジネスはチャレンジングですが、魅力的な市場なので日本人も頑張りましょう」というような本を出しても売れないのです(当時は、「自分の本を出したい」という気持ちだけで、周りが見えていなかったので相手にされないのは当たり前ですね、今考えると)。

当時、出版社の編集長に言われた言葉で忘れられないのが、「江口さん、中国はダメダメという原稿書ける?そういうストーリーなら出版の可能性あるよ」という言葉。やっぱり本を出すためには「タイミング」というか風向きが重要なんですね。

ベストセラーを出した訳でもない私ですが、一応書籍を出版した経験から言えることは、出版するために必要なのはネタ、コネ、タイミングと、「出版するまで諦めない心」ですね。本を出したい方、諦めずに頑張ればきっとチャンスはありますよ。

■編集後記

昨年末の不可思議な解任劇から口を閉ざしてきた瀬戸さんが、機関投資家の援護もあり、反撃を開始していますね

【リクシル、渦中の瀬戸氏が明かす対立の真因】
瀬戸さんは、実は私も卒業したアメリカのビジネススクールTuckのOB。留学していた20年前にシリコンバレーで一度お会いしたことがあります。その当時は社内ベンチャーの立ち上げて頑張っている商社マンの先輩という感じでしたが、その会社こそが瀬戸さんが上場させたモノタロウだと後で知りました。

ぜひ瀬戸先輩には、頑張って復帰して頂ければと思います。中国の片隅から応援しております。

今回も最後までお読みいただきありがとうございました。これからも日本のビジネスマンの皆さまに役立つリアルな情報を提供できればと思っております。

ご感想・ご意見・ご質問は、お気軽にご連絡ください。よろしくお願いいたし

今回も最後までお読みいただきありがとうございました。これからも日本のビジネスマンの皆さまに役立つリアルな中国情報を提供できればと思っております。

ご感想・ご意見・ご質問は、お気軽にご連絡ください。よろしくお願いいたします。
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