【上海立法”ゴミ分別”7月1日より強制分別時代開始】 ほぼ中国ビジネス(342号)

当メルマガ編集長の江口です。

今回は、連休中に読んでかなり面白かった本を紹介したいと思います。

【実験思考(光本勇介著)】
話題になっているようなので、もう読んだ方もいるかもしれませんが、この本、いい意味で、ぶっ飛んでいます(笑)。

まず著者の光本さんが、CASHというメリカリの高速取引版をビジネスをはじめて2ヶ月でDMMに70億円で会社・事業を売却し、その1年後に5億円でMBOしてDMMグループから独立するというぶっ飛んだ経営者なのですが、この本がもっとぶっ飛んでいます。

この本の価格は、読者が読んだあとから決める…という方式になっているのです。まさに実験思考(笑)。

つまり、この本の購入時に払う費用は、書籍印刷・流通コストのみ(書籍は390円で、Kindleは0円)。そしてこの本を読んだ人が、一銭も払わないことを含めて、自由に価格を決めて払うというスタイルになっているのです。

しかも、後払いで読者が支払った金額の半分は、新たな実験をする人に100万円ずつプレゼントするとのことです。ぶっ飛んでいるけど、とても理にかなっていて、世の中を替えていく原動力になる可能性があると思います。

このぶっ飛んだ「後払いの仕組み」を除いたとしても、この実験思考の中身はかなり面白いです。光本さんの具体的な新しいビジネスアイデアや、そのアイデアを考える発想方法(思考停止×性善説)も、とてもシンプルに書いてあって参考になります。

ちなみに、これまでに何人がいくら後は払いで払ったかはこちらのサイトで確認できるようです

【価格自由 実験思考サイト】
現時点(5/6 正午過ぎ)で211人が合計11,921,200払っています。1人1,000万円払った人もいるようなので、その人を除外すると、平均9,148円。結構平均単価は高いですが、211人しか払っていない…というのは、ちょっとがっかりです。

えっ、私がいくら払ったかって?

私は、通常の本の3倍の価値はあると思い5,000円を払いました(本当です)。個人的には「価値」があるものに対しては、お金を払うことで応援の意思を表す雰囲気がある社会になるといいなぁと思います。

それでは今週のメルマガをお届けいたします。

■今週号の目次:

1.【気になる中国時事ネタ解説】
2.【編集長の独り言】
3.【編集後記】

■【気になる時事ネタ解説】

時事ネタの中から気になるものを編集長江口の独断と偏見でセレクトし、個人的な見解をコメントするコーナーです。

「中国」「中国以外」それぞれのカテゴリーに関して私自身の主観的な基準で、面白い・価値があると思う時事ネタを各10個程度に絞り込んでご紹介します。

(1)【上海立法”ゴミ分別”7月1日より強制分別時代開始】
皆さん知ってました?上海ではゴミ分別制度の罰金が始まるの。罰金で上海の人たちの行動が変わるかどうか、少し楽しみ。

(2)【トランプ大統領と会談した郭台銘・次期台湾総統候補の狙い】
遠藤誉先生のコラム。確かに郭台銘氏に任せれば、台湾、中国、アメリカの三方がある程度うまくいく方向にすすめてくれそうな気がする。もちろん郭台銘氏個人の利益が最優先だろうけど。

(3)【中国配車サービスの滴滴、市場独占しても遠い黒字化】
これだけ生活にかかせないアプリになっているので、なんとか持続可能な状態になるのでしょう、きっと

(4)【ファーウェイ新社屋が“ほぼハウステンボス”だった。日本企業が設計、敷地内は電車移動】
華為の新本社キャンパスがすごいという話

(5)【食の“天国”、中国で起きているレストランの超進化】
林さんのコラム

(6)【B級グルメのザリガニ わずか3年で1000店規模のFCに拡大した「堕落蝦」】
私自身はあまりすきではないけど、もうそろそろザリガニの季節。このザリガニチェーンは、チェーン展開の方法も賢い。

(7)【中国代表のカンナヴァーロ監督、わずか2試合の指揮で辞任】
実際にはクビ?!なのか

---ここから中国と無関係の日本等のトピックTOP10---

(1)【ZOZO前澤社長から100万円を受け取った男性が語る「その後」】
こういう夢のリレーは素晴らしい!前澤さんもちゃんと選んでたんだな

(2)【アマゾン、倉庫の完全自動化の可能性排除 「あと10年かかる」】
今のペースで後10年ということは5年くらいで完全自動化される可能性もある

(3)【3人代表取締役がいる組織の意思決定のノウハウを公開】
上場している面白法人カヤックの柳澤CEOによる、3人代表取締役制をひいている面白理由など

(4)【DMM亀山会長、家入一真氏らと考える「お金の未来」ポスト資本主義の社会は何が変わるのか?】
DMM亀山会長、家入さん、カヤック柳澤さんなどがポスト資本主義の話をした内容

■【編集長の独り言】
  旧友との再会

連休前に、久しぶりに20年来の友人(上海人)に会いました。

彼は、私が日本の会社で働いているときに知り合った人で、日本の大学に留学し、日本の伝統的大手メーカーで働いたあと何回か転職した後、上海に戻り、投資家として大成功しています。

そんな彼と4年振りくらいに会い、虹梅路の老外街で羊肉串焼きを食べながら、昔話やお互いの近況など話をしました。色々胃に穴が開くような経験を経て現在は大成功している彼の投資哲学の話は、ビジネスマンの私にとってもとても参考になる話でしたが、今回のメルマガでは別の話を書こうと思います。

現在彼は、日本の上場企業へも投資もしているそうです(大株主として社外取締役にもなっています)。そんな彼から聞いた「今、中国人(投資家)が、日本の企業に投資する理由」。なんだと思いますか?

ぜひみなさんも、考えてみてください(笑)。

もしその理由が分かったら、このメールの返信でぜひご連絡ください。正解者には(抽選で?!)食事をご馳走させて頂きたいと思います(正解は来週のメルマガで)。

■編集後記

4月にIKEAが限定で販売した各国のデザイナーとコラボした8種類の絨毯が話題となっているようです。

北京と上海の店舗で限定販売したところ、発売当日の朝4時から行列ができ、すぐに売り切れとなった模様。

【IKEA デザイナーズ限定絨毯(中文だけど8種類のデザイン写真が見れます)】
特にLVの創意ディレクターVirgil AblohがデザインするOff-white x IKEAというカーペットはすごく人気があります。このカーペットは原価1999元で、買った人に1万元で転売されました。

一番人気は、LVのデザイナーCirgil AblohがデザインしたOff-whiteという絨毯で、1999元で販売されましたが、品切れとなり現在は1万元で売買さているとのこと。私は別のデザインの方がいいような気がするのだけど…

今回も最後までお読みいただきありがとうございました。これからも日本のビジネスマンの皆さまに役立つリアルな情報を提供できればと思っております。

ご感想・ご意見・ご質問は、お気軽にご連絡ください。よろしくお願いいたします。
お問い合わせ先:info@gml-sh.com

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