中学の同級生が天国へ
今日、
幼稚園から中学まで
一緒だった、
同級生のA君が、
49歳と1ヶ月で
今年の6月末に
天国へ旅立ったと
友達から聞いた。
もう、
4ヶ月前の話だけど、
教えてくれた友達は、
私に気を使って、
彼の死後、
しばらく経ってから
私に教えることにしたらしい。
なぜなら、
私が中学2年の時に
A君を好きだったから。
もう、A君とは
中学卒業以来、
34年も会ってない。
最近、
過去を振り返っている最中で、
例の高校2時代の日記の他に、
中学校の日記も少し読んでいた。
その中に
A君のことを
書いているのも見つけた。
幼稚園から中学まで、
ずっと
同じだったA君。
その間、
クラスも同じに
なったような気もするけど、
特に話は
したことなかった。
けれど、
何故だか
中2の頃に
好きになっていた。
ただ、
私が中学時代の”好き”は、
恋ともまた違う、
憧れとも違う、
ただ、
誰かを
追いかけたいような
なんとも不思議な
”好き”だった。
友達づてに
A君も
私のことが
好きらしいと
何度か聞いた。
私がA君のことを
好きだということを
友達から
聞いているらしいということも
私は知っていた。
けれど、
学校で会う彼は、
超恥ずかしがり屋。
恥ずかしがり過ぎて、
話すどころか、
目を合わせることも
ままならず、
積極的に
私から
A君の家に
電話した時も
(全く覚えてなかったが、日記によると)
電話では、
恥ずかしがってるのかは
分からなかったが、
素っ気なさ過ぎて
ろくに会話に
なってなかった様子。
そしてそのうち、
どうにも発展しない
その変な”恋”は、
私が中3で、
転校してきたR君に
一目惚れしたことで、
いつの間にか終わってた。
2、3年前に
今回、彼の死を
教えてくれた友達が、
「今度、A君と飲むから、一緒に飲まない?」
と、誘ってきた。
友達は、
私が昔、
彼を”好き”だったから、
純粋に
私を喜ばせようと
誘ってくれたのだった。
でも、
その時の私は
『過去なんて振り返らない!』モードが
まだまだ
全開の時で、
いくらなんでも、
うちのオットの手前、
昔好きだった人と
飲むのは気が引けて、
一緒に飲むのは
お断りしていた。
その時
飲みに行かなかったことは、
後悔していない。
その時、
A君は私の友達に
『めんこちゃん(私のこと)は、
俺の初恋の人だよ〜』と、
言ったらしい。
そうなんだ、
やっぱり、あの時
私のことが好きだったんだ。
やっぱり
そうだったんだ。
全く、当時は
意思の疎通が
できてなかった。
その友達が言うには、
中学時代の友人の
別の集まりでも、
A君は、
みんなの前で、
同じことを
公言してたらしい。
中学の頃は、
あんなに恥ずかしがり屋で
何を考えているか
全く分からなかったA君。
大人になって、
そんな風に
みんなの前で
気軽に言うなんて、
ちょっと想像つかない。
A君は、
最後まで
結婚しなかったそう。
大人になっても
男女関係のことになると、
恥ずかし過ぎたのかな?
友達に見せてもらった
亡くなる前の
A君の写真は、
すっかり貫禄がついた
オジサンに見えた。
街で会っても
多分、
気づかなかっただろうな。
でも、
優しさが
滲み出ている目元は、
変わってなかった。
やわらかな
優しい笑顔で
笑いかけてる。
いい大人に
なってたんだね。
どうぞ、
A君、安らかに・・・