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恐怖と椅子と希望の光

人はなぜ映画館のスクリーンに
一喜一憂し、何かしらの想いを胸に
会場をあとにすることができるのだろう?

今や、あらゆる映画作品が公開とほぼ同時に
DVDやブルーレイの広告を打ち、
気づけば動画サブスクリプションの
コレクションの一つに肩を並べるこの時代。
人々が映画館へ足を運ぶのはなぜか?

「非日常の擬似体験だからだ」

人々はありとあらゆる状況に慣れてしまった。
度重なるクレームも、信号待ちの3分も、
「いつも」というカレンダーに
大きな顔をして座り込んでいる。

それゆえに、人は冒険を求めてやまない

ヒーローズジャーニーとはよく言ったもので、
大抵の物語には共通する段階というものがある。

何かのきっかけで旅に出て
試練を乗り越えたり仲間を見つけたりする中で
主人公が成長し、いずれは故郷に帰る。

そんな、人生の圧縮ファイルに
人々は感動と興奮を覚える。

何が起こるかわからないドキドキに、
新しい発見を、まだ見ぬ楽しみを
今か今かと待ちわびている。

しかし、その類いまれなる魅力を引き出し、
さらなる深みへ誘うのは「暗闇」であり、
「椅子」である。

隣り合わせの恐怖に怯えながらも
目の前に広がる希望のスクリーンに奮い立ち
どっしりと構えた椅子の上で観客たちは
スクリーンの向こうの誰かと立ち代わり、
エンターテイメントの旅へと繰り出してゆく。

暗雲は垂れ込めた。

今この世を生きる冒険者に現実の 「スクリーンと椅子」を用意することこそが人々と社会を想う私たちの使命に他ならない。

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僕が、自分自身と、
そして他の人との関わり方に
向き合えるようになった場所。

これからも、いろいろな人にとって
大切な場所になりますように。

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🍀気づきと、希望と、キッカケと。🍀 2年間、教師ののちテストを作る編集部 学童、パソコン教室を経て、 ゲーム関係のカスタマーサポート。 「生まれたての感情を孵してゆく」 https://mobile.twitter.com/EGG_TODAY