コナンの映画を観てきた話

劇場版名探偵コナン黒鉄の魚影を今更ながら観てきました。
感想はただただ最高すぎる。

実はコナンの映画を映画館で観るのは「漆黒の追跡者」振り。あの頃は小学生で「黒の組織カッケー!!」とテンションがぶち上がっていたことだけは覚えています。ジンニキが好きだった。

今年の劇場版コナンはシリーズ最高での売り上げらしいが、観ている最中は何度も「だろうな!」と納得してしまった。
今年のコナン映画の最高ポイントを感想と共に連ねようと思う。

ネタバレも普通にします

ポイントその①
黒の組織が中心であること

これは自分語りになってしまうが、自身にとってのコナンの始まりが「漆黒の追跡者」だった。
当時小学生のキッズは「黒の組織カッケー!」から始まりそこからコナンのアニメを毎週観るようになったのだ。
自身にとって、コナン=黒の組織。
この方程式は決して覆らない。コナンの面白さはそこに全てあると思っていたし、今もそう思っている。
そんな黒の組織が映画館の大スクリーンで最高な音響でドンパチやって月日を重ねて熟成されたオタクは脳汁ドバドバだった。ありがとう黒の組織。

ジンニキの「なぁにが老若認証だ!クソシステムじゃねぇーか!」というオチがまた、名探偵コナンらしさを出していて良かった。


ポイントその②
「それ……原作でやる話では!?」なストーリー

今回のメインとも言えるキャラクター、灰原哀ちゃん。
黒の組織を語るには灰原哀が存在し、逆もまた然り。彼女は黒の組織とは切っても切りきれない関係を持っているのは皆知っていることだろう。

今回の映画ではシェリー=灰原哀と組織にバレてしまい哀ちゃんが組織に拐われてしまうストーリーになっている。これは明らかにヤバすぎる展開だ。
何故なら、この展開を持ってくることで名探偵コナンという作品の今後の展開自体が大きく変わってしまうからである。
原作で描かれても不思議はないストーリーをこの劇場版に持ってきたにも関わらず、終着点は原作の状態とほぼ変わらない。
この結末の描き方が本当に良く、しかもそれが今後の展開にも繋がりそうな部分にもすげぇ〜〜!!!!!となった。


ポイントその③
キャスティングが良すぎた

そう、ピンガ
女性になりすます男性キャラクター。彼の声を担当している方は村瀬歩さんという声優さんだ。

ここからはまた自分語りになってしまうが、自身は割と重度なオタクだ。キャラの声を聞いてあの声優さんだ!となることが割と多いタイプのオタクである。
村瀬歩さんも分かる方だった。だが今回は全く分からなかったのだ。グレースの時は全く分からず、ピンガになった途端に「あれ……?これ村瀬さんでは……?」となり正体が暴かれた時の変化で内心「うぇっっぇ〜〜〜!?!?!?!す、すご…………!!!!!」となっていた。
役者さんの本気をあの瞬間に体験してしまい、とてつもない贅沢な瞬間を味わってしまったのだ。オタクで良かったと思った瞬間でもある。

キャスティング本当にすごかったです。


ポイント④
つえー蘭ねーちゃん

名探偵コナンといえば毛利蘭の存在は欠かせないだろう。なんたってこの作品のヒロイン。
そんな蘭ねーちゃんは空手が強いキャラクターで、小学生の頃の自分はあの女子高生毛利蘭に憧れているキッズでもあった。

蘭ねーちゃんの空手が大スクリーンで神作画で観られる!
最高すぎました。しかもこの戦闘が最後コナンの推理の切り札になるのがまた良い。
頭脳派工藤新一と肉体派毛利蘭の神タッグを観られるだなんて…!これこそ名探偵コナン!!!

ポイント⑤
眠りの小五郎が活躍!

コナン言えばやはり眠りの小五郎だろう。
今作では眠りの小五郎が劇場で活躍する。
おっちゃん(コナン)の推理ショーを観ると名探偵コナンらしくて安心してしまう。そう、まるで実家にいるような安心感。

ポイント⑥
変わらないアクションシーンの良さ

ここはもう近年の劇場版コナンではお馴染み、凄まじいアクションシーンである。
狙撃から爆発からカーチェイスからスケボーから何から何まで。それに加えて今回は水中まである。アクションの欲張りセットだ。
漆黒の追跡者以外の劇場版コナン作品は配信で視聴しているため、劇場で観るのは漆黒以来である。正直今作を観て、来年からはちゃんと劇場に行こう……と思ったまでだ。
音と視覚が最高級すぎて、これは劇場でしか味わえないものだった。

ポイント⑦
近未来感が今まで以上に強い

今までのコナンでもSF要素はあるにはあった。だが、今回は本当に将来現実可能なのでは…?という夢を持った要素があった。そう、ジンがクソ呼ばわりした老若認証システムである。

このシステムはAIを利用して、骨格から人物特定を行ったりすることができるものだ。

黒の組織のように、悪人が利用する可能性が否めないため現実的に実装されることはないのかもしれない。でも技術的には実現出来そう、そんな余地を残しているこのシステムはSF作品が好きなオタクとしては堪らなかった音楽が菅野さんということもあってか、終始脳裏にはPSYCHO-PASSが浮かんでいた。

AIイラストやchatGPTなど、現実ではAIに対する認識の方法で様々な議論が為されている。
その意見の一つには人類にはAIは早すぎるといったものまであるほどだ。
そんなAIという要素を作品に組み込み中枢に置いているだなんて、黒鉄の魚影はSF作品といっても過言ではないだろう。


ポイント⑧
灰原哀ちゃんの物語

これに尽きる。
特に直美に対して「子どもの言動や言葉で人生が変わることもある」(セリフあってるか分からない)と語るシーンも凄く良かった。
この場面は灰原哀という少女の物語を全て経て出た言葉であり、彼女の人生が凝縮されたものだ。原作と劇場版が綺麗に繋がっていることで、説得力や重みが更に増しており好きなシーンのひとつだった。

また蘭にキスをして返すというのも彼女らしくて良いと感じたシーンだ。優しすぎてこれからはもっと幸せになってくれ……とオタクは感じた。

ポイント⑨
オープニング映像

コナンの映画は基本的に、導入シーン→原作コナンとざっとしたあらすじ兼オープニング→本編という流れだ。
今回は影や複数あるモニターを用いてあらすじやオープニングを行なっていた。
そこの演出がとにかくかっこいい。
正直冒頭の説明シーンの内容はもう何十回も観ているためお馴染みのね、知ってる知ってるという感じではあるのだが、映像のオシャレさと含まれている意味が最高に良かった。内容は知っているのに何回でも観られるような映像になっていて、観ていてとても気持ちが良かったのだ。
あと、スタッフさんの名前が出てくる部分が波紋状になっているのが凄く好きだった。今回の作品ならではという感じだし、タイトルロゴが出てくるアニメーションも黒鉄の魚影らしさが詰まっていた。ここもう一回観たい。

まとめ


黒の組織、つえー蘭ねーちゃん、眠りの小五郎、凄まじいアクションシーン…etc
黒鉄の魚影は名探偵コナンのミックスジュースだった。 

以上が観た直後の勢いで書いた感想だ。もう一回くらい観に行ってもいいかもな……と感じた。特にグレースの演技をもう1回聴きたい。
まだ多分あると思いますがここで締めます。

名探偵コナン最高!


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