死にたいわけではない。
昔からの友達とでもこの年になると話す内容も色々と変わってきた。
アダルティーな会話も中高生の頃と比べると現実的な生々しいものになったし、政治的な会話もたまにするようになった。中でも今一番タイムリーな話題は就職活動。未だにランドセルの感覚が背中に残る自分にとってはこの手の会話は余り気が乗らない。
唯一志望した企業もESで落とされた。
そもそも大した準備もしていなかったし、仮に万全に備えていたとしても通る確率は極めて低かった。これは単に勉強不足だった。完全に社会、就活というものを舐めて挑んだわけだが、ESが落ちた事を知った時は少し落ち込んだ訳だからそれなりに熱意はあったのだろう。もっと準備していたらと思う時もあったが今更どうしようもない話だ。
やりたい事も人より秀でた物もない。今年中に就職先を見つけるには完全に詰みだ。そもそもやりたい事を出来る人間なんてごく少数だろうし、自分がその中に入っているとは思えない。せめて死ぬほど稼ぎたいという精神があれば良かったのだが、生憎それもない。悲しい話だ。
自粛期間、家に引き籠ることにこれといったストレスを感じなかった所から察するに根っこが引篭なのだろう。このままいけばニート真っしぐらだが、それが世間的に良くないことは分かっているし自分も望んではいない。何とかなれば良いなとは思うけど自分が動く以外に何とかなる方法はないのだろう。より一層何とかなる事を願う。
昨日、散歩も兼ねて少し遠くのコンビニまで歩いて行った。外の暑さに泣きそうになりながらもダラダラと歩いた。途中、自転車を立ち漕ぎする小学生低学年くらいの少年に抜かされた。カッコいいなあと思った。
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